7歳の娘は骨髄移植でしか救えないのに、適合者がいない… 両親が涙の訴え「骨髄バンクのドナー登録を」
山本哲正 (2022年8月25日付 東京新聞朝刊)
難病の再生不良性貧血で入院して闘病生活を送る千葉県木更津市の女児の両親が23日、市内で記者会見し、骨髄バンクへのドナー登録を願った。
難病の再生不良性貧血 今年7月に入院
闘病しているのは、木更津市立請西小学校2年の川西歩実さん(7つ)。園児の頃に血小板が少ないと分かり経過観察が続いていたが、今年7月から千葉県内の病院に入院している。
父親の会社員、傑司(たかし)さん(47)によると、この病気の根治方法は骨髄移植しかない。これまで、できる限りのつてを頼り、骨髄バンクへの登録をお願いしてきた。しかし日本骨髄バンクへの登録者の中には、歩実さんに適合するドナーはいないという。
ドナー登録は献血ルームで受け付け中
母親の亜紀代さん(42)は、コロナ禍のために面会は一切できず、歩実さんが親と離れ1人で闘病生活を送っていることを涙ぐんで報告。「ドナーの分母を少しでも増やすことで、娘や、同じ血液疾患に苦しむ患者の希望につながれば」と訴えた。
全国骨髄バンク推進連絡協議会の資料によると、千葉県の人口1000人当たりの登録者は6.52人で、全国平均の9.63人を下回り、都道府県別で下から8番目(今年1月末現在)。ドナー登録は献血ルームで受け付けている。登録の問い合わせは、千葉県赤十字血液センター登録課の電話=047(457)9928=で受け付けている。