区役所におむつ自販機 赤ちゃん連れのお出かけに安心を 横浜市の戸塚区総合庁舎

阿部博行 (2023年3月28日付 東京新聞朝刊)

紙おむつなどがセットされた「おむつ自販機」=戸塚区総合庁舎3階で

 清涼飲料水の自動販売機で紙おむつなども買える「おむつ自販機」がこのほど横浜市の戸塚区総合庁舎に設置された。子育て世代の外出を応援し、売り上げの一部は子育て支援の活動に役立てられる。

液体ミルクやおしりふきも買える

 自販機では、液体ミルクや除菌ウエットシート、おしりふきも買うことができる。外観は大きな樹木の絵に「生まれてきてくれてありがとう」「ママが笑顔だと子供も自然と笑顔になるよ」といった応援メッセージを記した葉っぱのステッカーが貼られている。

 設置場所は3階の子育て応援ルーム「とことこ」の出入り口近く。区は「手続きや相談、乳幼児健診などで子連れで庁舎を訪れる区民のニーズに応えたい」とした。市内区庁舎への設置は鶴見区に次いで2番目。

 おむつ自販機は、子供が生まれた家庭に地元の人々と企業から誕生祝いを贈る「ウェルカムベビープロジェクト」(事務局・認定NPO法人こまちぷらす)から生まれた。一人の父親のアイデアを東京キリンビバレッジサービスなどにつなぎ、2017年に実現。これまで16都府県の商業施設や大阪国際空港など90カ所以上に設置された。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年3月28日