隈研吾さん設計の認可保育園が戸塚に開園 「建物は三角形の積み木」自由に遊び自由に考え育ってほしい

西田義洋 (2022年9月6日付 東京新聞朝刊)

「みんなのほいくえんatとつか」が入る隈研吾さん設計の建物=いずれも横浜市戸塚区で

保育園で遊ぶ子どもたち

 国立競技場などを手がけた建築家隈研吾さん設計の保育園が今春、横浜市の戸塚駅近くに開園した。小規模認可保育園で、地下には舞台芸術やデジタル技術を駆使した芸術の拠点となるスタジオを併設。運営会社は町の子育て支援につながる企画やイベント開催など地域に開かれた運営を目指している。

幼児教育の祖フレーベルの考え方を重視

 この保育園は「みんなのほいくえんatとつか」。子育て施設のプロデュース会社「フォーハンズ」(東京都渋谷区)が運営する。

 隈さんは3日の竣工(しゅんこう)披露式で「建物は三角形の積み木を組み合わせてできている。幼児教育の祖といわれるフレーベルは積み木で自由に遊ぶことで子どもたちが自由に考えることができるようになることを重要視した。この建物でも自由に遊び自由に考えるように育ってほしい」と話した。

地域の子育てステーション的な存在に

 定員は1歳児6人、2歳児6人の計12人。長倉亜紀園長(49)は「まだ数は少ないが、絵本の貸し出しも始め、地域の方も借りに来てくれるようになった。隣の公園に遊びに来た親子がおむつ替えに利用してくれたことも。授乳やミルクのお湯などにも利用してもらい、子育てステーション的な存在になれたら」と話す。

建築家の隈研吾さん(左)とフォーハンズの熱海正宏社長

 同社はJRと横浜市営地下鉄の戸塚駅徒歩3分という立地を生かし、施設を活用した町の子育て支援にかかわる企画やイベントの開催も視野に入れている。熱海正宏社長(45)は「日曜日などに、給食の試食会やキッチンカーを呼んだイベントなどを行い、子ども食堂のようなサポートができたら。地域で保育ができる形をつくりたい」と意気込む。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年9月6日

1

なるほど!

0

グッときた

0

もやもや...

1

もっと
知りたい

すくすくボイス

この記事の感想をお聞かせください

/1000文字まで

編集チームがチェックの上で公開します。内容によっては非公開としたり、一部を削除したり、明らかな誤字等を修正させていただくことがあります。
投稿内容は、東京すくすくや東京新聞など、中日新聞社の運営・発行する媒体で掲載させていただく場合があります。

あなたへのおすすめ

PageTopへ