男性育休の現状と課題を伝える〈パパたちはどう生きるか〉 育休を取った記者が先輩パパたちを取材しました

政府や企業などの子育て支援策の一環として、男性の育休取得が広がっています。男女ともに育児に参加し、女性に偏りがちな育児や家事負担を緩和する狙いもあります。2024年のGW期間中、東京新聞さいたま版では自らも育休を取得した大久保謙司記者が先輩パパたちを取材した連載が掲載されました。「妻からひとこと」コーナーもあります。こちらでまとめてご紹介します。

〈第1回〉主夫になり「何で俺が」の葛藤を乗り越えて 性役割にこだわらない方がハッピーになれる

元衆院議員の高木錬太郎さん。2000年代後半「主夫」に。妻は外で働き、自分は育児する状況に「納得がいかない」と感じていたことをどう乗り越えたのでしょうか。そして今は―。


〈第2回〉多忙な刑事でも育休を取りました 決め手は「応援が来てくれる」支援要員制度

埼玉県警 春日部署 地域課の中山兼汰さん。事件が発生すれば休日出勤もある。そんな刑事でも、周りの理解で育休取得が可能に。現在はローテ勤務で部下に育休取得の大切さを伝えています。


〈第3回〉家事育児は夫が7割でちょうどいい 育休で変わった2児の父「残業は選択肢にしません」

システムインテグレータ社員の伊藤達哉さん。育休前から仕事を調整、復帰後の案件もほぼ決まった状態に。復帰後は残業を選択肢にせず、生産性が向上したそうです。


〈第4回〉男性は育休を取ればいいわけじゃない 大切なのは「復帰後も子育てしながら働けるか」

産婦人科医・産業医の平野翔大さん。育休を取りやすくするためには何が必要か。目先の取得率ではなく、長時間労働をなくし、男性らが本当に育児に参加することが必要と説いています。


〈番外編〉連載した記者自身の気づき 妻任せだった勝手な楽観が「変わった」

最後に取材を担当した大久保謙司記者の登場です。この企画を思い付いたきっかけなどについてつづっています。