〈奥山佳恵さんの子育て日記〉14・夏休みの宿題はまっしろ…でも「こんな言葉も知ってるの!」と成長実感

(2020年8月21日付 東京新聞朝刊)

食べる前から薫製の香りだけで、もううっとり

海辺で薫製作り…おいしいんです

 長すぎる雨が続いたと思ったら、今度は照りつける太陽。「いつもの」夏がやってきたのに、私たち人間だけが「いつもと」同じように過ごすことができない「特別な夏」でもありました。

 私たち家族は海の近くに住んでいるので、時間やエリアに限りはありますが、暑い家を飛び出しては、人影まばらな海へ! 外の方が涼しいくらい。外で過ごせることが「ゼイタク!」と両手を伸ばしてくつろぎました。風がごちそうです。

 美良生(みらい)はパパとボディーボードを楽しみ、私は「薫製作り」にチャレンジ! 塩サバが、味玉が、おいしいんですよ、コレが! 美良生はすっかり日焼けしてコンガリ、私は楽しく食べすぎてポッチャリ。「特別な夏」ではあったけれどわが家にとっては「いつもの夏」でもあったかな。

みんなとちょっとちがう「宿題」

 と、例年通り遊びまくっていたら、近所のお友達から「美良生、宿題終わったの?」と声をかけられてギクッ。夏休みもまもなく終わり、来週からは新学期が始まりますが、実は手付かずでした! 

 みんなとちょっとちがう美良生の「宿題」は内容はみんなとおんなじですが、次男ができる答え方で取り組みます。計算問題は、計算をするのではなく数字を声に出して読み、数字を書く練習。漢字は、漢字ではなくひらがなを書きます。いずれも親がそばで指導する必要があるので、夏休みの終わりぎわになっても宿題がまっしろなのは…すべて、親による怠慢なのです! わーん、ゴメン! パパもママも子どもの時、8月31日まで夏休みの宿題を残していたタイプ。大人になっても、冷や汗をかいています。

いろんなお友達との関わりに感謝

 夏休み中、美良生といっしょに過ごす中、「こんな言葉も知ってるの!」と驚くことも多々ありました。「CMで見たレストランに行きたい」のリクエストには、希望に沿えそうになかったので、「前向きに善処します」と冗談っぽく伝えたら、真顔で「ご検討ください」と返してきたり。かと思えば突然「おっぱい!」と連呼してみたり。キミは小学3年生か!とツッこみましたが、れっきとした小学3年生なのでした。

 ダウン症があり、成長がゆっくりなわが子ではありますが、いろんなお友達と関わることで、ひとりでは学ぶことができなかったことの多さを実感し、感謝しています。

 ああ、大変だ。夏休みが終わる。宿題、ちゃんと終わらせないとー! (女優・タレント)

コメント

  • こんにちは👋😃奥山家はいつも楽しそうで今回は美味しそう😁私も燻製食べたい🍖 親も子も夏休みは嬉しいけれど、最終日近くなるとツケがね・・・厄介。我が家の👦はちょっと変わりマギャクです( ̄▽ ̄;) 小
     
  • ステキな笑顔wいつもニコニコ笑顔で元気いっぱいのミライくん、 パワフルな佳恵さんにそっくりw元気もらえます。