空き教室が放課後の居場所に 足立の区立中が改装 大学生ボランティアに悩みごと相談

三宅千智 (2022年7月28日付 東京新聞朝刊)

「ochanoma」でカードゲームなどを楽しむ生徒と学生ボランティア=いずれも東京都足立区立花保中学校で

 足立区立花保(はなほ)中学校が空いていた教室を改装して放課後の生徒のための「居場所」にした。「ochanoma(おちゃのま)」と名付けた部屋では、大学生のボランティアが話し相手となり悩みごとや進路の相談に乗る。地域住民との交流にも役立てていく。

カードゲームを楽しんだり勉強したり…

 ソファやテーブルが並ぶ部屋をのぞくと、生徒たちが絵を描いたり学生ボランティアとカードゲームをしたりして楽しんでいた。隣のパソコン室は、自習のためのスペースだ。3年生の中村羽菜(はな)さん(14)は「隣の部屋では勉強をして、この部屋ではみんなでコミュニケーションを取って楽しく使いたい」と話した。

 花保中学校は昨年9月、地域住民らによる「開かれた学校づくり協議会」と、教育支援の活動をする認定NPO法人「カタリバ」(杉並区)と連携し、放課後自習教室「AFTER SCHOOL KATARIBA(ASK)」を始めた。

部屋の入り口に掲げられた「ochanoma」のプレート

「ochanoma」名前も色も生徒が決定

 毎週水曜日、区内にキャンパスを置く文教大などの学生ボランティアが生徒たちの勉強をサポートする活動だ。現在は全校生徒251人のうち85人が参加登録している。年の近い大学生ともっとリラックスして話ができる環境を整えようと、自習室の隣の部屋を交流スペースにした。「ochanoma」の部屋の名前や、壁の色などは生徒が話し合って決め、ボランティア部員が住民と協力して塗装作業をした。

 カタリバの前林正洋さん(31)は「勉強の合間にほっと一息つける場所になれば」と話している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年7月28日

コメント

  • とても良い活動と感じました。私はネット上で、いじめや、不登校などの相談を受けるボランティア活動をしています。 現在旭川市在住で、今後このような活動を是非地元でもやってみたいと思いました。 実際
    タカハシ ヨウイチ 男性 50代