音読の宿題、双子のを聞くのはほとんど修行!?〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉
仕事でボロ雑巾のようにくたびれた脳に、毎夜毎夜繰り返される闇の呪文のようなフレーズ。音読の宿題、これはもしや、保護者の忍耐力を鍛えるための教育的取り組みでしょうか…。
週の後半になってくると、もはや読み始めから頭に入ってこないし、「早う、ばあさんと孫と犬と猫とネズミを全部連れて来んかい!」と心の声がずっとオラオラ言ってました。
いやー、今思えばもっと優しく寄り添って「うんうん上手だね、気持ちがこもってるね」と聞いてあげればよかったかなあ。なんて思いつつ、もう一度あの時代をやり直したからって、そんなことができる気は1ミリもしません。
2倍になると、何げない日常動作が急に罰ゲームレベルに引き上がるんですよね。
◇紙面に掲載された元の作品
※第3水曜日掲載
南家真紀子(なんけ・まきこ)
アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。14歳の双子男児と8歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。