双子が「誰?どっち?」と聞かれるのは…うれしい〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

MIRACLE TWINS

南家真紀子

 なんてことのない保育園でのエピソードだったのですが、興味深いなと感じたのです。私にとってはそれぞれ個性のある2人でも、客観的に見るとかなり似ていて見分けるのは難しいはず。

 「誰?どっち?」って聞くのは一見失礼に見えるけれど、「仲良くなった友だちのことをちゃんと認識したい、知りたい」っていう自然な気持ちですよね。だからそのお友だちに「誰なのか知りたいと思って素直に聞いてくれて、ありがとう」って思いました。わからないまま接するのは、お互いにとって気持ちの良いことじゃないですもんね。素直に聞いてくれる、それって一歩心を近づけてくれるってこと。当たり前だけど嬉しいことですよね。

 息子たちいわく、「聞かれることには慣れている」そうですよ。

◇紙面に掲載された元の作品

※第3金曜日掲載

南家真紀子(なんけ・まきこ)

写真 南家真紀子(なんけ・まきこ)さん

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。12歳の双子男児と6歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。

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  • 匿名 says:

    4年生女の子二卵性の双子の母です。我が子達は小さい頃双子ベビーカーが目立って良く話しかけられました。どっちが姉かとか区別をして貰いたくって3歳頃から服をお揃いでなく別にしたり個性を出していました。時々話し合い同じ服やヘアスタイルにするときも有りますが、やはり自分は自分を分かって欲しいようです。
    つくづく個性を本人の考え方等を大切にしなくってはと感じる毎日です。

      
  • 匿名 says:

    うちの坊主たちも一卵性双生児ですが、保育園からのお友達はちゃんと区別してましたね〜
    ほとんどの子どもたちが同じ小学校に進んで仲良くしてもらったようです。
    大人はなんか空気をよんでできないことを子供はあっさり超えるのかもしれませんね〜

      
  • 匿名 says:

    一卵性双生児女児7歳の、まだおんぶとベビーカーで、電車を乗り継いで企業内保育園へ行っていた頃の話です。
    東京でも乗降客の多い車内でした。
    仕事が終わり二人を連れて、あやしながらドアの側に立っていると、何やら高校生?か大学生くらいの男子三人組が、
    「いやあ、凄いよなあお母さんて、おんぶとベビーカーで、電車乗っているんだぜ?自分たちの母ちゃんにも感謝しかないよなあ!ありがたいよな」と、わざとなのか?聞こえるような声で話をしていました。私は嬉しくて、嬉しくてたまりませんでした。赤ちゃんと一緒のお母さんを見て、そう思える息子さんに育てられたお母さんも、素晴らしい方なんだなと思いました。今でも思い出すと涙がこぼれます。

      

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