あの日、名前も知らない彼女に救われた〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

子育て世代がつながる

MIRACLE TWINS

南家真紀子

 彼女はきっと、私の孤独を察してくれたのでしょう。「双子の母である」という共通点だけで、私たちは一瞬でわかり合えたのでした。

 ほんの数年先をいく彼女の双子の娘たち。その数年は私にとって果てしなく遠く、蜃気楼(しんきろう)のようだったけれど、彼女に出会って初めて「息子たちもいつかあんなふうに大きくなるのかも、自分でしっかり歩くのかも、買い物を手伝ってくれるのかも…」と、希望のイメージを持つことができたのです。

 子育てがつらいとき、彼女のことを思い出して乗り越えました。名前も知らないその女性に、今でも心から感謝しています。そして、いつか私も彼女のように、誰かに声をかける側の存在になろうって心に決めたのでした。

◇紙面に掲載された元の作品

※第3金曜日掲載

南家真紀子(なんけ・まきこ)

写真 南家真紀子(なんけ・まきこ)さん

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。12歳の双子男児と6歳男児を子育て中。

すくすくボイス

この記事の感想をお聞かせください

編集チームがチェックの上で公開します。内容によっては非公開としたり、一部を削除したり、明らかな誤字等を修正させていただくことがあります。
投稿内容は、東京すくすくや東京新聞など、中日新聞社の運営・発行する媒体で掲載させていただく場合があります。

コメント

  • 匿名 より:

    小学四年生二卵性の女の子の母親です。私は両親が離婚をしていて主人の両親も他界しているので身近に頼れる身内は居なかったので主人も仕事が有るので私が一人24時間体制で子育てしました。新生児期は睡眠小一時間しか取れず目が開けられない程睡眠不足夜が明けるのを毎日感じてました。
    とにかく寝たかった辛かった。後ろからポンと押されたら倒れるかもと精神的にも肉体的にもギリギリいや限界の子育てでした。今となり二人の赤ちゃんの頃の写真をかわいいと眺められる余裕が出て来ましたが、以前は見るとギリギリの子育てをしていた事を思い出すから見ませんでした。

  • 匿名 より:

    双子ではなかったけれど 仕事と育児で 職場にも子どもにも保育園にも、きちんと出来ず ごめんなさいの人生だなぁ~!と大変だった頃に、3歳になれば楽になるよ~!! との先輩ママからの一言に、救われました。

あなたへのおすすめ

PageTopへ