〈清水健さんの子育て日記〉14・息子「プールで一番だったの!」…何が?

(2019年8月9日付 東京新聞朝刊)

立ち止まってちょっと休憩です!

「カード書いてくれた?」何度も確認するほどプール好きに

 「書いてくれた?」と息子が何度も聞いてくる。「うん! 今日も『元気です』って書いたから楽しんでくるんだよ!」。幼稚園でのプールに入るための体調チェックを通園かばんに入れる。朝、家を出る時に何度も確認してくるほど楽しみにしている。あまり水に顔をつけるのは得意な方ではなかったのに…。お兄ちゃんになっています!

 僕も泳ぎは得意ではなく、余計に焦ったのかな。息子の意思とは関係なく、1歳の時にスイミングスクールの「親子教室」に参加。僕にしがみついたままで時間だけが過ぎ、数回で断念したこともあります。


〈前回はこちら〉13・参観日、大きな声で「はい!」


強がって、水から顔を上げるのが「一番だったの!」

 その息子がうれしそうに! さらには「プールを習いに行く!」って言うんです! えっ、そこまでプールが好きになった? 幼稚園のプールの日、夜、一緒にお風呂に入っている時、「一番だったの!」って息子が。でも何か様子がおかしいぞ(笑)。「何が?」って聞いたら、「顔をあげるのが」と。幼稚園で、お友だちとお水に顔つけをしたみたいなんです。プールから顔をあげるとまだお友だちの顔は水の中。「一番だったの!」は息子の精いっぱいの強がりの言葉。こうやって、いろんなことを感じていくんだろうな。とはいえ、1歳の時とは違って今度は親子レッスンじゃないよ。見学する親もドキドキです。

オンライン「シングルファーザーのパパ日記」オープン

 さて、7月からオンラインサロン「シングルファーザーのパパ日記」を始めました。この連載がきっかけです。たくさんの感想をいただく中で、もっといろんな声を聞いてみたいと思うようになりました。始まって1カ月。同じ子育て世代のパパやお子さんが成人を迎えた先輩パパ。すてきなご家族がいっぱいです。みんなが「子どものためなら」って話されます。でもやっぱり大変なことも多い。仕事と育児の両立。幼稚園か保育園か。習い事はどうするか、送り迎えがある。お弁当はどうしてる。周りにどれだけ頼っていいのか。「ひとりじゃない」。これは、僕が皆さまから教えていただいたことで、この連載もそう、「あっ、みんな一緒なんだ」、そう思える場所が増えればいいなって思います。

 幼稚園は夏休み。2学期は運動会もあります。朝から公園で走り回る息子。かけっこは大好き。さて、何着でゴールするんだろ。そして、そのあと、どんな言葉を言ってくるんだろ(笑)。いっぱい褒めてあげたい。ママは、頑張ってる姿を「一番」、喜んでるよって。(フリーアナウンサー)