子どもが大好き「タコ滑り台」 “全国第1号”の新西新井公園、デザイン一新します
井上幸一 (2019年1月14日付 東京新聞朝刊)
いろんな方角に延びた足を滑り降りる公園の人気遊具「タコ滑り台」。昭和40年代から普及し始めたといわれ、東京都足立区の新西新井公園(西新井5)にあるものが全国第1号との説がある。この滑り台を足立区が今春に塗り替えることになり、宇宙をイメージした新デザインが公募で決まった。
宇宙のタコ星人
足立区みどりと公園推進室によると、区内には11基のタコ滑り台があり、全国有数の設置数を誇る。新西新井公園の滑り台は1965(昭和40)年に登場した。区が独自に調査した限りでは、全国最古の可能性があるという。
現在は赤色で装飾されているが、区では、子どもたちに公園により愛着を持ってもらおうと、昨秋に新しいデザインのコンテストを開催。区内外の3歳から88歳まで199点の応募があった。審査の結果、区内の30代の女性、杉山彩さんの「飛べ!タコ星人ロケット!」が最優秀賞に選ばれ、3月末までに宇宙仕様に生まれ変わることになった。
イカもあります
審査は、PTAやスポーツ団体の関係者や、高校の美術講師らが実施。杉山さんのデザインは、「子どもの想像力をかきたてる」「非常に丁寧でかわいらしく、愛称を付けやすい」といった点が評価されたという。
素晴らしいデザインが他にも多数あったとし、区では今後、他のタコ滑り台の塗り替えの際にも、今回寄せられた案の活用を検討している。志田野隆史パークイノベーション担当課長は「一口にタコの滑り台といっても、どれも個性的で全く一緒のものはない。区内に散らばるタコさんに会いに行ってみては。イカさん滑り台も一基ある」と呼びかけている。