「こどもの城」すべての都民に”開城”します 東京都が再整備へ

榊原智康 (2018年9月27日付 東京新聞朝刊)

 東京都議会定例会は26日、代表質問が行われた。3年前に閉館した国立総合児童センター「こどもの城」(渋谷区)について、小池百合子知事は都が土地と建物を購入し、生涯学習の拠点や子どもの遊び場など、複合型の公共施設として再整備する意向を示した。

こどもの城

全国唯一の国立の児童館として親しまれていたこどもの城(2012年10月撮影)

 小池知事は「『都民の城』とも呼べるような複合拠点を創出したい」と表明。都によると、子どもから高齢者まで幅広い層の都民が利用できる施設を想定している。

 こどもの城は1985年に開館したが、国は老朽化などを理由に閉館した。舛添要一前知事は跡地を購入し、都立広尾病院(同区)を移転させる計画を示したが、小池知事は計画を白紙化していた。

 また、小池知事は障害者や引きこもりの人らが働きやすい環境をつくるため、「すべての都民の就労を応援する新たな条例の制定を検討する」と表明。有識者らによる検討会を設置し、議論を始めるとした。

 性教育を巡っては、中井敬三教育長が「産婦人科医を活用したモデル授業を(中学校で)年度内に実施する」と説明。その成果を踏まえ、性教育が適切に進められるよう学校を支援するとした。

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