墨田区拠点に食料を無料配布、楽器と触れ合う憩いの場 NPO「トッピングイースト」子育て家庭を支えて1年

(2023年1月18日付 東京新聞朝刊)

子どもたちがアート体験をするそばに、フードパントリー用の食料品が並ぶスペースがある=NPO法人トッピングイースト提供

 東京都墨田区を拠点に芸術を通じて地域づくりを行うNPO法人「トッピングイースト」が、子育て世帯支援のために食料品を無料配布するフードパントリーを始めて、間もなく1年。子どものアート体験コーナーやDJブースも設けられ、子どもたちが遊ぶ傍らでスタッフと保護者がおしゃべりを楽しむ姿が見られる。

経済状況問わず、保護者は子育て談議

 「あっという間に大きくなりましたね」。スタッフに話しかけられた母親が、食料品を選びながら「そうですか」とうれしそうに応じる。アート体験コーナーでは、小学1年生の男の子が大きな模造紙に魚の絵を描き、間もなく3歳という男の子がスタッフのギターに合わせておもちゃのマラカスを振っていた。

 昨年12月18日、両国駅近くにある法人の事務所で開かれたフードパントリー。セカンドハーベスト・ジャパン(台東区)から提供された米や調味料、野菜ジュースなどが並ぶ。夫と子ども2人の4人で暮らす会社員(36)は「ここだと母親同士でゆっくり話せて、子どもにいろいろな体験をさせられる」と話した。

食料品を選びながらスタッフと話す母親(手前)=いずれも東京都墨田区両国で

 2014年8月に設立されたトッピングイーストでは「子どもと地域を、音楽とアートでつなぐ居場所形成プロジェクト」を掲げ、子どもたちに世界中の楽器に触れてもらう音楽博、子どもの居場所としての事務所開放などを行ってきた。昨年2月、子育て支援やフードロス解消を目的に、初めてフードパントリーを開いた。原則月1回開き、利用世帯の経済状況は問わない。

 音楽が流れる中、子どもたちがアートセラピストと作品を作り上げ、保護者が子育て談議に花を咲かせる。法人の清宮陵一理事長(48)は「コロナ禍で大変な子育てをしているご家庭がひと息つける場になっている」と感じているという。

 今月は29日に開かれる。トッピングイーストのウェブサイトから予約が必要。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年1月18日