杉浦太陽さん×産後クライシス(6)夫が家事育児をしません。息子にはそうなってほしくない

Q6.家事育児をやらない夫。息子にはそうなってほしくない

◇子どもの誕生後に夫婦仲が急速に悪化する「産後クライシス」について、4児の父であるタレント・杉浦太陽さん(40)と考えます。東京都の「れおみ」さん、1歳の男の子を育てる40代前半のお母さんからの質問です。

夫との家事の分担は10:0、育児は9:1です。夫婦仲を保つためには、「私が家事を全てやるのが当たり前」「時々、夫が手伝ってくれる」というスタイルで仕方がないのかな、と割り切り始めています。ただ、息子にはこれが当たり前でないということを、頭だけでなく心に刻んで、将来の奥さんと仲良く過ごせるような男性になってほしいです。

そのために、どんなことに気を付けて息子と接すれば良いでしょうか。杉浦さんには男の子が3人いらっしゃいますが、そういう視点で気を付けていることはありますか。

僕の父親もそう…「昭和」でした

谷岡聖史記者 もう夫のことは諦めた、とは結構厳しいです…。

杉浦太陽さん できれば諦めずに、前の質問とかを見てもらって、少しでも参考になればと思うんですけれども…

 僕の父親も全く動かなくて、母が大変な家事をしていました。いわゆる「昭和のお父さん」で、息子の僕も、父に話しかけるときは「怒られるんちゃうかな」と背筋が伸びた。本当に一歩も動かない、「酒!」「メシ!」のタイプだったんですよ。

 反面教師って言ったら親に失礼なんですけど、親父みたいなタイプのお父さんにはならんとこ、と思ってます。子どもとはビシッとじゃなくて、ゆる~く仲間のような感じで付き合いたい。昭和のお父さんじゃなくて、一緒にキッチンに立てるような親子関係でいるために、家事育児しながら、みんなでワイワイしていたいです。

 だから、れおみさんが「ダンナさんのようになってほしくない」と考えているのなら、いい意味で、息子さんも同じように思うかもしれない。「お父さんが全然動かんから、僕が動こう。僕は将来お母さんと仲良くしたいし、僕は動こう」って。僕はそう思ったので。

反面教師になるか、日常化させるか

杉浦さん うちの男3人は、僕に「パパ、今日のごはんなに?」って聞くんですよ。それって、「パパはごはん作る人」だと思っているということ。うちの子どもたちは、「パパとママが一緒にキッチンに立って料理を作る」という家庭で育っているので、将来、自分も一緒にやるんじゃないのかな、とは思っています。

今川綾音記者 一緒にやるのが日常なんですね。

杉浦さん お父さんも、掃除もするし、料理もするんだ、っていう形で植え付いているはず。人によるとは思うんですけど、反面教師になるのか、日常化させるのか。

今川 どっちにしても、いい方に転がる可能性はある。

杉浦さん そうですね。お母さんはいつまでも息子と仲良くいたいだろうし、息子もお母さんを助けたいって思うだろうから、その親子関係を大事にしてほしいです。