〈清水健さんの子育て日記〉23・「どうしてママがいないの?」 避けられない質問に直面したら
息子と遊んでいる僕に、女の子が聞いてきた
掛け布団から飛び出した息子の足が僕のおなかの上にズシリ。こちらが目を覚ますぐらい重みを感じるようになった。もう5歳だもんな。ぐっすり眠る息子の布団を掛け直しながら、しみじみと成長を感じました。
〈前回はこちら〉結婚記念日、ママの好きなガーベラを息子は選んだ
小学2年生か3年生くらいの女の子が、息子と遊んでいる僕に、「どうしてママがいないの?」と聞いてきました。僕への質問だったけど、近くにいた息子にも聞こえてしまったかもしれない。
シングルファーザー仲間に相談してみました
「しまったかもしれない」と思うのは、僕はまだ、息子に聞かれたくない、聞かせたくないんだと思う。いつも、パパかばあちゃんと一緒にいる息子のことが、その女の子には純粋に不思議だったんだろう。「こういうことは、あまり聞いちゃいけないんだよ」と、注意するのもおかしい。間違った質問でもないし、聞いてはいけないことでもない。これから、息子にはもっと、こういうことがあるだろうし、うまく答えられず泣きながら帰ってくることもあると思う。
シングルファーザー同士で交流する僕のオンラインサロンで、こういう時どうしているのか聞いてみました。「僕は、すぐに答えるようにしています。だって、ママがいないのは、悪いことでも、恥ずかしいことでもないですもんね!」「心の中ではいつも一緒なんだよと、息子がお友だちに言えるようになりました」。そう答える人もいれば、お子さんの年齢で状況も違って、「どう答えるか困っていないかな、と少し心配です」「そろそろどう答えるか話してみていいかも」との声もあります。
親以上に、子どもたちが直面することだから
この質問は僕たちには避けられないもの。しかも、親以上に子どもたちが直面することでもある。だから、親である僕たちがどう答えるのか、どう説明するかはとても大切で、慎重にも不安にもなる。でも、親が思う以上に子どもは成長していて、当たり前のように「病気でいなくなった」とか、「全然、大丈夫だよ」って言うのかもしれない。
親に共通するのは、子どもたちはママのことを理解しながら「強く生きてくれる」と信じていること。そして、「パパが強くならなくちゃいけない」ということ。寝息を立てる息子の頭をなでながら、息子がその質問をされた時、ひとりで悩まずに、「そうか、そんなこと聞かれたんだ。どう答えようか」って、相談し合える親子の関係でいたい。(フリーアナウンサー)
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