〈清水健さんの子育て日記〉20・まん丸はママの分だよ 誕生日は2人でたこ焼きパーティー
大事に抱えたショートケーキの箱
「きれいだね!」。店に並んだケーキを見て5歳の息子がうれしそうに声をあげる。どれにするかかなり悩んで、選んだのは去年と同じイチゴのショートケーキ。箱に入れたケーキが崩れないよう、大事に抱えて家に帰る。
〈前回はこちら〉19・二人で初めての山登り 張り切りすぎちゃって…
ケーキはママの誕生日プレゼント。親子3人で一緒にお祝いすることは1回もできなかったな。今年は息子と2人でたこ焼きパーティー。まん丸にできたたこ焼きは、ケーキと一緒にママの写真の前に置いて、失敗作は自分で食べる。そんな心優しい息子に育ってくれています。
先生とのお別れ 涙をぐっと堪えて
新型コロナウイルスの影響で久しぶりの登園となった幼稚園、年中さんの修了式。「お友だちにも先生にも会える!」と、息子は朝から楽しみにしていました。「かっこいい年長さんになってくださいね」と、あいさつしてくれたクラスの先生は3月いっぱいで退職されるとのこと。「先生は今日でお別れです」との報告に、下を向いて泣くのを我慢する子どもたち。息子もジッと堪(こら)えているのがわかる。
新型コロナのため長いお休みに突入して、修了式も短縮、先生の退職の報告も突然になってしまいました。お友だちのママさん、パパさんとも「どうしてますか?」という会話が多い。こういった予定外のことがあると、ばあちゃんにいつも以上に負担がかかる。頼らなくちゃいけないから仕方がないけど、申し訳ない気持ちが先行する。
シングルファーザーのサロン再開します
「みんなそれぞれ、頑張られていることを知ると力をもらえます」「どこでも参加できるこの場がとても貴重。メンバーの言葉にとても勇気づけられます」。昨年末までの期間限定で開催したシングルファーザーのオンラインサロン。多くの反響をもらって再開することになりました。この状況でシングルファーザーの人たちはどうしてるんだろう。仕事をしながら自宅にいる子どもの世話を周りに頼ってしまい、これでいいのかなと迷っているのかな。そんな悩みも含め、意見交換できる場であったらうれしいです。
講演会やイベントは中止や延期が相次ぎました。息子には不安な表情を見せなかったけれど、ママの前で「パパが元気でますように」と手を合わせてくれる息子。春から年長さんです。来年はどのケーキを選ぶんだろう。また僕が目を離したすきに、イチゴをコソッと食べて、「誰だ、先に食べたのは!」って。そんな会話をするのかな(笑)。(フリーアナウンサー)