性教育トイレットペーパーに込めた思い「子どもが性暴力で心くじけない社会を」 20日にオンラインイベント

長竹祐子 (2021年1月17日付 東京新聞朝刊)

性教育トイレットペーパー。ソウレッジのホームページから購入できる。1セット(4ロール)3900円(税、送料込み)=鶴田さん提供

 性に関する言葉やイラストを印刷した「性教育トイレットペーパー」の生みの親、鶴田七瀬さん(25)が出演するオンラインイベントが20日夜に開かれる。文京区社会福祉協議会地域連携ステーション「フミコム」(本郷4)が主催。「性をタブー視する問題を無くしたい」とする鶴田さんが、開発に込めた思いなどを語る。

全ての人が性暴力から心身を守れる社会を目指して

 鶴田さんは大学時代、性被害に遭った友人の話などから性の問題に関心を持ち、性教育を学ぼうと北欧に留学。全ての人が性暴力から心身を守れる社会を目指し、帰国後の学生時代に一般社団法人ソウレッジ(静岡県掛川市)を設立、代表理事に就いた。

 性に関して子どもたちが話すきっかけにと、誰もが日常的に手にするトイレットペーパーに分かりやすく性の情報を記すアイデアを製品化。内容は、性的同意、性暴力、体のしくみ、セクシュアリティの4種類あり、2019年からインターネットで支援を求めるクラウドファンディングなどを活用して普及に努めてきた。

 イベントは「こどもたちが性暴力で心挫(くじ)けない社会を―大学生による性教育トイレットペーパー開発秘話—」がテーマ。「性被害に遭った人が、話して大丈夫なんだと思える社会をつくるのが最後のゴール」と語る鶴田さんが、オンラインで参加者と交流する。

 午後7時〜8時半。参加無料。申し込み不要。配信URLは、当日にフミコムのホームページから。で告知される。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年1月17日