双子は「どっちがお兄ちゃん?」とよく聞かれますが…〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

 双子には「どちらが兄・姉か」にまつわるさまざまな考え方やルールが昔から存在していて、その慣習に従って双子を区別したり、上下関係をつくろうとしたりしがちです。

 「兄」を探そうとする世の中の風潮は、意図していなくても2人の日常生活に影響します。「兄だから〇〇しなきゃ」というプレッシャーを感じたり、「弟だから〇〇しなくていい」と無関心になったり。「お前が兄だろ、弟だろ」と不毛な争いも発生してしまいます。

 でも、本来彼らには上下も優劣もありませんよね。「きょうだい」という価値観をちょっぴり見直すだけで、子どもたちにはもっといろんな役割を学んだり、相手の立場を理解したりするチャンスが生まれるはずです。リーダー制、おすすめですよ~。

紙面に掲載された元の作品

※毎月第3金曜日掲載

南家真紀子(なんけ・まきこ)

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。11歳の双子男児と5歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。

コメント

  • 現在11ヶ月の双子の男の子を育てています。リーダー制とても良いと思います。参考にし、長男長女も交えて4人でアレンジできたらと思います。
     
  • 私は36歳の女性です。私自身が一卵性の双子で4人姉妹の三女と四女として産まれました。長女とは5歳差があります。 小さい頃からどこに行ってもどんな人に自分が双子な事を話すると決まって「どちらがお姉ちゃ