〈えほん〉「ぼくのまちにはもりがある」作・日野市の子どもたちと蟹江杏
長壁綾子 (2018年9月14日付 東京新聞朝刊)
森には音が住んでいる。音を集めて回るのは「こもれび」くん。
「ふワ」「しゅるしゅる」「ポコン」「グイグイ」「ぷきょ」など、こもれびくんが集めたいろいろな音が、あふれんばかりに散りばめられている。まるで音楽会が始まったかのようだ。
自然、水と緑、そこに生きる多様な生きものたちがいる森が身近にある東京都日野市。そこに住む子どもたちが、森の中の「音」に耳を傾け、絵を描き、同市出身の版画家と一緒に作った絵本。
豊かな表現に誘われ、声を出して読みたくなる。
1296円。キーステージ21=電話042(634)9137。