双子ベビーカーが改札を通れない!バリアフリーは切実です〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

 当時、自宅の最寄り駅はバリアフリー化を進めている最中でした。出かけた先でも、階段しかない駅や建物に出会い途方に暮れることもしばしば。

 双子ベビーカーは家族のお出かけはもちろん、ワンオペでの移動を支える大切な乗り物。荷物も大量に積んでいます。ベビーカーで通行できない、となると、歩けない2人を同時に抱く、または足元のおぼつかない2人を降ろして歩かせながら、大荷物と折り畳んだベビーカーを担いで移動することに。どう考えても不可能だし、とても危険です。

 幼い双子を育てる日々の中で、私は多くの困難に直面しマイノリティーの立場を経験しました。バリアフリー化って当事者の生活にとって本当に切実な課題なんです。

◇紙面に掲載された元の作品

 

※第3金曜日掲載

南家真紀子(なんけ・まきこ)

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。12歳の双子男児と5歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。

コメント

  • 夫は海外、私は24hワンオペで特性持ちの3歳双子育児。 どの記事も身につまされます。 泣きたい。外に出たい。
     
  • 懐かしい。 我が家は三才上のお兄ちゃん+男の子双子の三兄弟です。 縦型のベビーカーを使ってました。 レジとか縦型が便利でした。