〈えほん〉「へび ながすぎる」作・ふくながじゅんぺい
長壁綾子 (2022年7月29日付 東京新聞朝刊)
なが~い「へび」に気付かない動物たち。ねずみたちはへびで滑り台をつくり、しゅるるるる~。ウサギたちは、おおなわとびで、ぴょんぴょんぴょ~ん! ゴリラたちはターザンごっこを始めちゃう。みんな、へびに気が付くのかな?
主人公は、手も足もなく、棒のようにもひものようにも見える「へび」。作家小川国夫の書画「蛇長過ぎる」から着想したという。ユーモアあふれる展開に、次々とページをめくりたくなる。思い込みにとらわれすぎないで。最後のオチまで楽しい一冊。
1540円。こぐま社=電話03(6228)1877。