社会や政治のニュース、子どもとどう話し合う? 新聞記者はこうしています
小林由比 (2021年9月3日付 東京新聞朝刊)
東京すくすくで触れた記事をきっかけに、新聞の購読を検討してくださる方がいれば、私たちにとって、とてもうれしいことです。そんな思いで、サイト内に先日、「子どもと一緒にニュースチェック 子育て記者はどうしてる?」というページをつくりました。
以前に読者の方から「政治の動きや社会問題を日々伝えている記者の皆さんは、子どもたちにそういうテーマをどう伝えているのですか」という質問をいただきました。その質問に東京新聞の政治、経済、社会、生活、デジタル編集、サンデー版編集の各部の記者が1人ずつ答える形で、新聞社が発信するコンテンツの魅力を伝えています。選挙、環境問題、性教育…。日ごろ記事を書いてはいても、目の前の子に伝えるのはなかなか難しく、うまくいくことばかりではないようです。
すくすくは今月、開設から3年を迎えます。新聞という媒体に慣れ親しみ、購読してくださっているのは、どちらかというと高齢の方が多いですが、記事の中には、子どもや子育てをテーマにしたものも多くあります。子どもを通して見える社会のあり方を幅広い層に考えてもらえるような記事を届けるのも、新聞社の役割だと考え、サイトという形で発信してきました。
すくすくのコンセプトを紹介する文では、育児の心配ごとや安心して子育てできる制度や仕組みについて「新聞社にいる私たちも皆さんと一緒に答えを探していきます」とうたっています。そのフレーズを大切に、紙の新聞、電子版、ウェブサイトなど、必要に応じて記事にたどりついてもらえるよう工夫を重ねたいと思います。