生徒の首元にカッターの刃突きつける 千葉市の中学教諭 停職6カ月の懲戒処分

太田理英子 (2020年1月21日付 東京新聞朝刊)
 千葉市教育委員会は20日、同市花見川区の市立中学校の男性教諭(29)が授業中、1年生の男子生徒2人にカッターナイフの刃を突きつけるなど威圧したとして、停職6カ月の懲戒処分とした。生徒2人にけがはなかった。

窓枠への「落書き」をとがめて指導

 市教委によると、教諭は理科と1年生の生徒指導を担当。教室の窓枠に針のようなもので文字が彫られた跡が見つかったため、今月8日に危険な道具の扱いや落書きについて指導していた。

 その際、危険な道具について「なんで持ってきてはいけないと思う?」などと問いながら、刃を出したカッターナイフを最前列の男子生徒の首付近に突きつけた。別の男子生徒にも、カッターナイフを指でくるくる回しながら近づいた。ドライバーで机をたたく行為もあったといい、他の生徒が別の教諭に伝えて発覚した。

泣き出したり、欠席したりする生徒も

 その場で泣き出したり、後日欠席したりした生徒もいて、学校側の聞き取りに対し、複数の生徒が「怖かった」と訴えた。男性教諭は「危険について真剣に考えてもらいたかった」と話しているという。

 市教委は、24日まで同校にスクールカウンセラーらを常駐させ、生徒らの心のケアに当たる。磯野和美(かずよし)教育長は「精神的恐怖を与える行為は絶対にあってはならないこと。生徒と保護者に心よりおわび申し上げる」とコメントした。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年1月21日

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