コロナ休校は学力に影響なし、ゲーム時間に影響あり 「約束」している子ほど学力が高い傾向

飯田樹与 (2020年12月1日付 東京新聞朝刊)
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スマホのゲームをする時間も増えている

 埼玉県教育委員会は、県内の小学4年生~中学3年生を対象とした県学力・学習状況調査の結果を公表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校などの学力への影響はなかったとした一方で、1日当たりの勉強やゲームをする時間は昨年度に比べて増えており、生活面には影響を及ぼした可能性があるとした。

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埼玉県教委が約23万人を調査

 調査は、さいたま市を除く公立小中学校が対象で、56市町村の893校、約23万4000人が参加した。例年は4月に実施しているが、今年は新型コロナの影響で、6~7月に参加を希望した市町村のみで行った。

 小学生と中学1年生は国語と算数・数学、中学2~3年生は英語を加えた3教科で実施。学習意欲や生活習慣に関する調査も行った結果、例年と比べて学力レベルや学力の伸びに大きな差はないことが確認されたという。

「2時間以上」が全学年で増加

 一方、1日当たりの勉強時間とゲームの時間は、それぞれ「2時間以上」と回答した割合が全学年で増えた。勉強時間が長い児童生徒ほどゲームをやる時間が短く、ゲームをすることについて保護者と約束を決めている児童生徒ほど、学力が高い傾向だった。

 高田直芳県教育長は11月27日の定例会見で「来年の調査でコロナの影響がどう出るか関心を持って見ていきたい」と述べた。 

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