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運動会で速く走るコツ教えます  1、2カ月で大変身!

寺西雅広 (2016年4月8日付 東京新聞朝刊)
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1メートルごとのマーカーを目安に走る犬飼健斗君(左)と、指導する秋山信也さん=名古屋市で

 運動会の花形といえば徒競走。「うちの子は運動神経が悪いから」と諦めるのは早い。子どもはちょっとした練習で、速く走れるようになるという。5 、6 月の運動会シーズンに向け、速く走るこつを専門家に聞いた。

「体育家庭教師」に教わりました

 「肘はしっかり曲げて」「ゴール前は視線を前に向けた方がいいよ」。名古屋市千種区の東山公園。体育家庭教師を派遣するファーストステップ(同市)の指導員秋山信也さん(27)が、小学3年犬飼健斗君(8つ)にアドバイスを送った。

 昨春から月2回ペースで秋山さんからサッカーの個人指導を受ける犬飼君は、運動会を見据えて1月から徒競走も練習メニューに入れた。徒競走に充てる時間は1回につき20分ほどだが、「前より速くなったと思う。去年の運動会も1位だったので今年も1位になりたい」と目を輝かせた。

最初はぎこちなくても大丈夫

 同社によると、走り方指導の依頼は毎年、運動会前に増加するという。今年も小学生ら約80人に走るこつを教えている。

 小学生低学年では真っすぐ走れず、タイムをロスする子も多いが、本数を重ねるとゴールに向かって一直線に走れるように。「それだけでも順位は変わってくる」

 走り方の指導依頼は運動が苦手な子からが多い。最初はぎこちなくても、1、2カ月の練習で格段に動きが良くなるという。「運動会で順位が上がれば自信がつく。勉強と同じで継続が大事なので、運動を続けるきっかけになれば」と話す。

親の「残念だったね」は禁句

 せっかく練習したなら結果が出てほしい、と親なら願うもの。だが、「子どもの心のコーチング」などの著書があるNPO法人ハートフルコミュニケーション(横浜市)の菅原裕子代表理事は「期待がプレッシャーになる子もいる。親は熱中しすぎないこと」とくぎを刺す。

 もし本番で1位になれなかったとき、子どもに掛ける言葉には気をつけた方がいいという。「仕方ないと結果を受け止めている子に残念だったね、と言うとかえって傷つく」。悔しいのか、満足なのか、子どもの気持ちに沿った言葉をかけたうえで「腕が振れていたね、など一つ良かったところを伝えてあげて」。

 ★秋山さんが指導する3つのポイント

①前傾姿勢でスタートダッシュ
 運動会は距離が短い分、出だしが重要。上体が高いと両足に力が入らないため、低く前傾姿勢で構えること。目線は2、3歩前の地面に。構える際の歩幅は狭い方が、合図ですぐに1歩目を踏み出せる。

②腕は90度
 うまく走りだせたら、腕の振りに注意する。前後に素早く振ると、足の回転も速くなる。腕をダラリと伸ばすと速く振れない。90度に曲げ、肘を後ろに引く意識で動かすと足は自然と前に出る。

③歩幅を大きく
 1歩を大きくすればフォームも大きくなり、地面を蹴る力が強くなる。練習するときは約1メートルおきにマーカーなどを置いて、歩幅の目安にすると良い。ただ、運動が苦手な子は、マーカーに足を合わせようとして跳びはねるようになってしまうので、難しければ最初は大股で走るような意識で。