みんなで読む「まわしよみ新聞」 横浜市神奈川区の子育て支援事業「すくすくかめっ子」で体験会

新聞記事を使って対話を楽しむ「すくすくかめっ子方面別交流会」の参加者たち=いずれも横浜市神奈川区で
地域の子育て支援者、行政関係者などが参加
「すくすくかめっ子」は、地域ぐるみで子どもを見守り育てる同区独自の「親子のたまり場」活動で、地域の人たちや親子同士が一緒になって仲間づくりを広げている。来年で発足から20周年を迎える。
毎年7月に各地域の支援者の「すくすく子がめ隊支え手さん」や、保育士、保健師など子育ての行政関係者なども参加して、方面別に情報交換する交流会を開いている。今年は「どこでも、誰とでも、楽しい、新聞を使った!話し合いワーク」をテーマに、毎回30人近くが参加した。
気になった記事をグループでまとめよう
「まわしよみ新聞」は、グループで新聞を読み合った後に、気になった記事などを紹介しながら意見交換し、その内容を壁新聞のようにまとめる「対話活動」。4、5人のグループごとに「すまいるにゅーす」や「エールをおくろう新聞」「今を生きる新聞」などのタイトルをつけたユニークな新聞が出来上がった。

出来上がった「まわしよみ新聞」をみんなで発表
参加者からは「新聞は1人で読むのでなく、みんなで読むものと気付いた」「いろいろな考え、見方に新しい発見があり、楽しかった。地域で生かしたい」「同じ記事でも見方が違うのが分かり、家族でも近所でも、向きあった相手を知るのにいい」「知らない人とすぐに打ち解けられて楽しかった」などと感想が出た。保育園長からは「保育園でも広めたい」との声も。
交流会を「まわしよみ新聞・編集長講座」として企画した同区地域子育て支援拠点「かなーちえ」の施設長、塚原泉さん(59)は、「対話の場づくりを盛り上げるのに、新聞がこんなに力を発揮するなんて、体験して大発見でした。世代を超えたコミュニケーションに最適な新聞を、もっと地域で活用したい。次は参加者が『編集長』になって『新聞遊び』をさらに工夫していきたい」と話した。
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