〈えほん〉「みどりバアバ」作・ねじめ正一 絵・下田昌克

長壁綾子 (2021年2月12日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

(長壁綾子撮影)

 花屋のみどりバアバは、コロッケを揚げるのが得意。こうくんが「どうしてこんなにおいしいの?」と聞くと、「毎日お花を手で触って、お花の栄養をいっぱいもらっているからだよ」と、手のひらを見せてくれた。やがて、バアバの手はだんだん動かなくなる。それでも、お店に行きたいというバアバの気持ちにこうくんは寄り添うのだが、ある寒い夜、バアバは倒れて死んでしまう。こうくんは怖くなって、涙が出てきたけれど…。

 大切な人の死とどう向き合うか、著者自身の体験を基にした物語。少年の心の機微が丁寧に描かれている。1540円。童心社=電話03(5976)4181。

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