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「電車や飛行機で赤ちゃんが泣いてると、もっと泣きなさいって思う」ー終戦の日に

宇佐見昭彦 (2019年8月15日付 東京新聞朝刊)
写真

(撮影・木口慎子)

 きょう8月15日は、戦後74年の終戦の日です。東京新聞は読者の作品でつくる「平和の俳句」をお届けします。「平和の俳句」は戦後70年の2015年から17年まで連載しました。今年も昨年に続き1日限定で復活です。今年の応募作品数は6082句。作家のいとうせいこうさん、俳人の黒田杏子(ももこ)さん、夏井いつきさんの3人が選んだ30句の中から、「東京すくすく」では夏井さんが選んだ1句を紹介します。

「日は昇る赤ちゃんは泣く花は咲く」手放しで泣ける幸せ

 「普通に過ごす毎日がありがたい。それが平和」。入選作を詠んだ学校司書の斉藤博恵さん(52)=千葉県市川市=は、こんな思いを句に込めた。

 「嫌なことがあっても、絶対に明日は来る。種まきや水やりをしなくても、毎年開く野の花に元気をもらう。津波にのまれた土地にも自然に草花が芽吹き、新しい命が生まれる」

 かつて戦争の狂気は、沖縄のガマ(洞窟)で、敵に見つかるからと赤ん坊の泣き声すら圧殺した。「電車や飛行機で赤ちゃんが泣いてると、もっと泣きなさいって思う。子どもが手放しで泣けるって、平和だからですよね。平和な世界に、力強い泣き声よ響けと」

ささやかな平和運動 「かわいそうなぞう」読み聞かせ

 職場の小学校で「今日は戦争の話。本当にあった話だよ」と、空襲に備えて殺処分された動物園の生き物を描いた絵本「かわいそうなぞう」を読み聞かせる。

 「楽しい話を期待して集まった子どもたちがシーンと静まり、目をウルウルさせて…」。聞き終えると「かわいそう」「戦争ってやだね」と声が上がる。読み聞かせは「ささやかな平和運動かな」とも思う。「平和って、つくらないと。何もしないと、また戦争になっちゃうかも」。そんな思いがにじむ。