髪の色、下着チェック…「ブラック校則は体罰と同じ」 6万人の署名を文科省に提出

(2019年8月24日付 東京新聞朝刊)
 髪の黒染め強要や下着の色のチェックなど、理不尽な学校の校則を見直そうと活動する「“ブラック校則”をなくそう!プロジェクト」のメンバーが8月23日、文部科学省を訪れ、柴山昌彦文科相あてに現状の調査などを求める要望書や、賛同する6万334人分の署名を提出した。
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集まった約6万人分の署名を示し、理不尽な校則をなくすことを呼び掛けるメンバーら

荻上チキさん「人権侵害。指針をつくるべきだ」

 要望書は文科省による校則や指導の実態調査を要請し、子どもたちの声を反映して理不尽な校則を見直すよう都道府県や各教育委員会、学校へ通知を出すよう求めた。

 プロジェクトのメンバーは文科省で記者会見し、スーパーバイザーを務める評論家の荻上チキさんは「人権を侵害する校則は体罰と同じ。具体的な指針をつくるべきだ」と訴えた。

「置き勉」禁止、スカート丈…増えるヘンな校則

 プロジェクトは2017年12月、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう教員に強要され、不登校になった女子高校生が損害賠償を求めて大阪府を提訴したことをきっかけに発足した。賛同署名をインターネット上で集め、どんな校則を体験したか尋ねる調査も実施。スカート丈や下着の色を決めたり、教科書や辞書を学校へ置いて帰ることを禁じたりする校則が大幅に増えた実態が明らかになった。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年8月24日

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