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川口の高1自殺 市教育長が議会で「深くおわび」 直接謝罪はまだなく「順番が違う」と疑問の声

近藤統義 (2019年9月13日付 東京新聞朝刊)
 川口市立の中学校在籍時にいじめ被害を訴えていた埼玉県立特別支援学校高等部1年の小松田辰乃輔(しんのすけ)さん(15)が「教育委員会は大ウソつき」と書き残して8日に自殺した問題で、茂呂修平教育長が12日、市議会9月定例会の一般質問で「深くおわびする」と述べた。ただ、遺族に直接謝罪していないことから、市議からは「順番が違うのではないか」などと、市教委の対応に疑問の声が上がった。

教育長「重く受け止めている」

 茂呂教育長は、近藤智明市議(川口新風会)の質問に「自ら命を絶ったことは重く受け止めている。遺族や関係者に深くおわびする」と答弁。「二度と起きないよう、子ども一人一人を大切に育む教育に取り組み、見届けることが私の責任」と述べた。

 遺族らによると、小松田さんは2016年の中学入学直後からいじめを受け、17年4月までに自殺未遂を3度繰り返した。その後、学校がいじめを認め、市教委は同11月に真相解明のための第三者委員会を設けたと説明。だが、設置を伝えられなかったとして遺族は不信感を募らせている。

男子生徒が「教育委員会は大ウソつき」などと書いていたノートのコピー

遺族への謝罪「早急に連絡を取る」

 茂呂教育長は、第三者委について、今年3月の第9回会合を最後に中断しているとして「早急に10回目を開き、状況の把握と整理をしたい」と説明。遺族に直接謝罪するかを問われると「早急に連絡を取り、丁寧に対応する」とした。

 近藤市議は「こんなやり方だから被害者に寄り添えない。市教委はこのままでいいのか」と厳しく指摘。別の市立中学での息子のいじめ被害を訴えている母親も議会を傍聴し「謝罪や反省の言葉は、その場しのぎに聞こえる。教育者として誠実な姿勢を見せてほしい」と話した。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年9月13日