千葉市立校で体罰3件 授業中に腕を引っ張り転ばせる、部活のミスで用具を投げ付ける… 2019年度の児童生徒アンケート

太田理英子 (2020年9月1日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 千葉市教育委員会は、全市立学校の児童・生徒へのアンケートで、2019年度に3件(前年度比1件減)の体罰を確認したと発表した。体罰をした小中学校の教諭3人は文書訓告と厳重注意処分とした。

171校で実施、今回から「自宅で記入OK、管理職が回収」方式に

 千葉市教委によると、アンケートは市立小中高、特別支援学校の171校に行い、今回は計約7万2千人のうち83.5%が回答。今回から自宅での記入も可能とし、管理職が回収した。

 回答を元にした調査で体罰と判断されたのは、小学校で1件と中学校で2件。文書訓告を受けた2人のうち、小学校の30代男性教諭は、授業中に児童を怒鳴り、腕をひっぱった際に転ばせ、中学校の30代男性教諭は、部活動でミスをした生徒の前で用具を投げ付け、肩を押すなどした。

「体罰受けた」40人増 市教委「担任に見られない安心感」と分析

 アンケートで、言葉の暴力を含む「体罰を受けた」と答えたのは、前年度比40人増の225人。ほとんどが小中学校だった。「セクハラを受けた」との回答は67人で12人減ったが、小学校は24人と7人増えた。

 千葉市教委の担当者は「担任に見られない安心感で答えた子どもが増えたと分析している。言葉の暴力が増えており、教員が多忙化で心にゆとりがないのではないかと反省している」と話した。

市教委が相談窓口を新設 「手紙」でのやりとりも開始

 千葉市教育委員会は、体罰やいじめなどの相談窓口「子どもにこにこサポート」を新設した。周囲の目を気にせずに済むよう、電話相談に加え、手紙でのやりとりも始めた。

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「子どもにこにこサポート」の手紙相談の用紙(コピー)㊨。切手を貼らなくても投函できる

 窓口では、学校や家庭でのいじめや暴力、性的嫌がらせの相談を受けつけ、千葉市教委職員らが応じる。匿名でも可能。手紙による相談で返事が必要な場合、自分の連絡先などを書き、手紙か電話のどちらかの返信方法を選択してもらう。虐待など家庭に関する相談の際は、通学先に返事を届けるなど配慮する。

 相談窓口=電話043(380)8800=は平日午前8時半~午後5時半に受け付け、時間外は千葉市教育相談ダイヤル=電話0120(101)830=で対応する。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年9月1日

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