戦争のニュースに慣れてはいけない 高校生3人が戦場ジャーナリスト志葉玲さんの講演会を企画 2月18日に中野区で

長竹祐子 (2024年2月16日付 東京新聞朝刊)
 世界で戦争や紛争が相次ぐ中、中野区の高校生3人が18日、争いの現実を知って自分にできることを考えてもらおうと、戦場ジャーナリスト・志葉玲さんを招いて講演会を開く。同じ中高生世代の若者に「将来をつくる僕たちが世界を知らなくていいのでしょうか」と参加を呼びかける。
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講演へ向け話し合う加藤曜さん(左)、加藤純さん(中)、松浦和希さん(右)=中野区で

同じ世代で一緒に考えたい

 新聞やテレビで日々報じられる、ウクライナやパレスチナの悲劇。最初にニュースを見た時にはすごい衝撃だったが、いつしか当たり前のこととして受け止め、慣れてしまう-。企画した高校1年生の加藤純さん(16)は、そんな社会の受け止め方の変化に疑問を感じていた。

 次第に、自分と同じ高校生たちと世の中の問題を一緒に考える機会を持ちたいとの思いが強くなり、双子の弟、曜さん(16)も共感。2人でグループ「Day’s eye」を立ち上げた。友人らに呼びかけたところ、中学校で同級生だった松浦和希さん(16)も輪に加わった。

 3人の思いは、加藤さん兄弟の母親と知り合いだった戦場ジャーナリストの志葉玲さんに伝わり、志葉さんは講演を快諾。今も続くウクライナ戦争や、2014年のガザ攻撃を取材した経験から現地の現状について伝え、質疑も受け付ける。

企画運営の実行委員も募集

 「『戦争はひとごと』と思っている人にも参加してもらい、何かのきっかけになれば」と曜さん。松浦さんは「僕たちは幸せ慣れしている。世界で大変なことが起きている危機感を中高生と共有したい」と話した。

 午後2~4時。会場は東中野区民活動センター(東中野5)。申し込み不要。資料代は高校生以下無料、大人500円。問い合わせは「Day’s eye」のメール=dayseye.nakano@gmail.com=で受け付ける。企画運営の実行委員も募集している。

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「僕たち私たちの未来を考える」と題した講演のチラシ

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年2月16日

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