中野区が不登校の生徒に新たな居場所 全9中学校に支援員が常駐、特例校には専用クラス「N組(仮)」

長竹祐子 (2024年4月4日付 東京新聞朝刊)
 中野区は4月から、不登校の生徒の新たな居場所にしようと、外部の支援員が常駐する教育支援センターを区内の全9中学校に設置した。東京都の不登校特例校である中野中学校には、不登校生徒に特化したクラスも設けた。

教室のイメージ写真

5月ごろに専用の電話相談窓口も

 支援員には、元教員や校長が推薦する人らを任命。不登校の生徒が在籍クラスの授業をオンライン受講するなど自身のペースで学習できる。

 中野中では、1日4時間のゆとりあるカリキュラムで教育課程を実施するチャレンジクラス(仮称「N組」)を開設。プログラミングなど体験活動を通じて意欲を育成する。

 このほか小中学生を対象に、不登校専用の電話相談窓口を5月ごろ開設する。

 中野区によると、区内の不登校の児童生徒は年々増加傾向にあり、2022年度は小学生196人、中学生232人。その2割が相談や指導が受けられていないという。

 区担当者は「不登校が増えたのはコロナ禍も要因の一つ。一人一人の状況を分析し、どういう場所が居心地が良く学習意欲が高まるか分析を続けたい」と話している。

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