雨の日こそ外で遊ぼう! 親子で「普段できない体験」を楽しむコツ

(2018年5月25日付 東京新聞朝刊)

 もうすぐ梅雨のシーズン。親は「子どもを外で遊ばせられない…」と憂鬱になる時季だ。そんなときは発想を切り替えて、むしろ雨が降ったり、じめじめしたりする気候だからこそ、屋外で楽しめる遊びを試してみてはどうだろう。

雨の日は割れにくい「シャボン玉」

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雨の日にシャボン玉をすると、晴れの日よりもできやすく、割れにくい

 
 幼い子が大好きな遊びの一つが、シャボン玉。「雨降りなどで湿度が高いときはシャボン玉ができやすく、割れにくくなります」。全国シャボン玉安全協会の会長で、シャボン玉液製造の「友田商会」(福岡市博多区)会長の友田和哉さん(62)が教えてくれた。
 
 その理由は、シャボン玉が割れる仕組みにある。液の成分はほとんどが水。蒸発すると膜に穴が開いて割れる。つまり、雨が降ったりして湿度が高い状態の方が、水分が蒸発しにくく、長持ちするというわけだ。
 
 友田さんのアドバイスを受けて、小学生と幼稚園児の子ども2人と一緒に、湿度30%台の晴れの日と、80%台の雨の日にシャボン玉遊びをしてみた。子どもが飛ばしたシャボン玉は、晴れの日は数秒ほどで多くが割れたが、雨の日は10秒ほど持ち、地面に落ちても割れずにドームのような形になって残っていた。
 
 友田さんによると、どしゃ降りだと雨が直接当たって割れやすいし、逆に雨が降っていなくてもムシムシしていれば割れにくい。天候によって出来具合がどう変わるのか、比べてみても面白い。もちろん、風邪をひかないよう気を付けて

カタツムリ…ニンジン食べたら何色うんち?

 カタツムリを探すのも、梅雨ならでは。愛知県豊橋市自然史博物館学芸員の西浩孝さん(41)は「木の幹や葉っぱにくっついていることもあるし、住宅街のブロック塀をはっていることもあります」と話す。
 
 西さんによると、国内には約800種類のカタツムリがおり、同じ種類でも生息場所によって殻の色や模様が違ったりする。見つけたら、殻の出口あたりにある呼吸の穴や、口の動きを眺めてみよう。
 
 排せつ物の色を観察しても面白い。カタツムリは食べた物の色素を分解できず、ニンジンを与えるとオレンジ色のうんちをする。寄生虫がいることもあるので、触ったら必ずせっけんでよく手を洗おう。

雨量を測ってみよう!

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ペットボトル雨量計の作り方

 親子で雨量計を手作りして雨量を測ってみるのも手だ。作り方をホームページで紹介している神戸地方気象台に、丸形のペットボトル1本で作る方法を教えてもらった=図。ボトルは1.5リットル以上の大きなものが使いやすい。工作遊びの感覚で楽しめるし、自然に興味を持ってもらうきっかけにもなる。

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