パパ記者通信(1)3歳の娘がスマホに夢中。やめさせるのが大変で…

佐野周平 (2017年4月5日付 中日新聞朝刊)

 ここ最近、ほとほと懲りている。パソコンやスマートフォンで動画を見たがる3歳の娘に。すぐにおとなしくなるので、夫婦とも手が離せない時に見せていたが、娘が味をしめてしまったようだ。

 「じゃあ、ピコ太郎さん見せて」。先日、娘におもちゃを片付けるように怒ると、交換条件かのように言ってきた。時間を決めても、約束を守れないことがほとんど。結局は強制的にやめさせ、娘が大泣きするという悪循環に陥っている。

 今や、幼児が親のスマホで黙々と遊ぶ光景は珍しくない。時代の流れだ。わが家は控えている方だと思うが、それでも後になって、娘と遊ぶのを面倒くさがったことに申し訳なさを感じる時もある。

写真

スマホを手に見たい動画を選ぶ娘。画面の操作に夢中だ

 育児をする上で、スマホなどの電子メディアにどう向き合うべきか。臨床発達心理士の資格を持つ私立平島幼稚園(静岡県藤枝市)の岡村由紀子園長に尋ねた。

 岡村園長は「子どもは人との関わり合いの中で成長し、心の多様性が育まれる」と強調する。自身、3人の子を育てた経験から「頼りたくなる親の気持ちも分かる」と理解を示した上で「ユーモアを交えながら子どもをあやすなど、子育ての知恵で乗り切る努力を」と助言してくれた。

 娘はイヤイヤ期に突入し、思い通りにいかないと、すぐに泣いたり怒ったりする。こちらまでイライラしてくる時もあるが、そんな時は頭を冷やし、娘に向き合いたい。

 「パパ記者通信」は、中日新聞の牧之原通信部(静岡県牧之原市)で妻、3歳の娘と生活する佐野周平記者(35)が自らの子育ての苦労や悩み、喜びを記者の視点を織り交ぜながらお届けします。

◇佐野周平(さの・しゅうへい) 2006年に中日新聞社入社。静岡総局、三重県四日市支局、湖西支局などを経て、15年8月、牧之原通信部に赴任。四日市支局時代の14年1月、第1子となる娘が誕生した。富士宮市出身。
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