〈パリ特派員の子育て通信〉本格的なお誕生会にびっくり! 多彩なスタイルで親の懐事情も…

竹田佳彦

パリ特派員の子育て通信

2017年9月からフランスに駐在する東京新聞パリ支局の竹田佳彦記者(41)が、現地の子育てについてつづります。随時掲載。

お誕生会の終了後にもらった、ドレスを着た写真

 「明日の朝、幼稚園でリラちゃんのお母さんに会ったら、お誕生会に参加したいと伝えといて」。ある夜、妻に言われました。夕方、娘が同じクラスのリラちゃんから招待状をもらったそうです。渡された紙を見てびっくり。会場でドレスを借りて着飾り、お茶会をするとのこと。3歳児たちの誕生会とは思えない本格的な雰囲気です。


<前回はこちら>幼稚園の給食、味には満足 でも育ち盛りには物足りない?


 リラちゃんのお母さんに「出席させてください」と伝えると喜んでくれましたが、問題は持って行くプレゼントです。相場はいくらなのか、どんな物が喜ばれるのか。見当もつきません。妻がママ友に聞いたりインターネットで調べたりしたところ、20ユーロ(約2400円)ぐらいが妥当なよう。ティアラ(髪飾り)や本、文房具、好みが分かればキャラクターグッズなどを贈る場合もあるようです。結局、ディズニー版「シンデレラ」の馬車がついた電動シャボン玉つくり器を用意しました。

 当日の土曜日午後、仲良しのレオニーちゃん家族と一緒にパリ中心部リュクサンブール公園近くの会場へ。地下1階の部屋の中には色とりどりのドレスが掛けられ、子どもたちは好みのものに着替えます。クラスの女の子9人と、他の園の2人が参加し、パーティーを運営する会社の人と一緒に2時間半ほど、ケーキを食べてお茶を飲んだり、歌ったり、隠れんぼをしたりしたそうです。

 パーティーの間、親たちはそろって近くのカフェへ。リラちゃんのお母さんもすぐに合流しました。ワインやビールを飲みながら、くつろいだ雰囲気でおしゃべりしました。「区役所が主宰する教室は安くていいんですよね。民間や個人のところは高い!」。「体を動かす習い事がいいから、ダンスや器械体操を考えてるの」。習い事はやはりみんなの関心事です。

 トイレの失敗も話題に。幼稚園入園の条件が「おむつが外れていること」でしたが、一年たっても園ではたまに失敗があります。「ちゃんとトイレに行けないのはベベ(赤ちゃん)だよ」と言う親と、「ノン(違う)! ベベじゃない!」と泣きながら怒る娘。どこの家でもあるやりとりのようです。わが家も失敗がたまにありますが、ホッとしました。

 時間になりお迎えにいくと、着替え終わった子どもたちが、次々に建物から出てきます。お土産にドレスを着た写真と「女王資格証」と書かれた紙をもらっていました。初めて参加したお誕生会は楽しかったようで、娘は上機嫌です。

 友人らに聞いたところ、誕生会は簡素なものから豪華なものまで幅広くあるようです。一番手ごろでお金がかからないのは、公園で子どもたちを遊ばせ、飲み物やケーキだけを用意するもの。自宅にマジシャンなどを呼ぶ場合や、今回のようにすべてお任せでパーティーを開くことも一般的なようです。レジャー施設でやることもあるのだとか。「お誕生会の開き方で、親の懐事情も分かるよ」とは友人の言葉。娘の誕生日前には、新たな悩みとなりそうです。 

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