「いただきます」に感謝を込めて 八王子のロックバンド「フラチナリズム」 市に無償で食育ソング

布施谷航 (2019年10月30日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 東京都八王子市を拠点に活動し、八王子観光PR特使を務めるロックバンド「フラチナリズム」は、同市の食育ソング「いただきます」を制作し、著作権を市に無償提供した。メンバー4人が29日、市役所を訪れ、目録を手渡した。市は保育園や幼稚園、子ども食堂などで食事の時間に流し、メンバーが曲に込めた「食事ができることへの感謝の気持ちを大切にして」とのメッセージを子どもたちに届ける。
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食育ソング「いただきます」を提供したモリさん(右から2人目)らフラチナリズムのメンバー=八王子市で

作詞のモリさん、家が貧しく「給食が全エネルギー」

 作詞作曲は、ボーカルのモリナオフミさんが担当。家が貧しく、満足に食べられなかった少年時代を思い返しながら詞を書いたという。「学校の給食がエネルギーのすべてだった」と振り返り「当たり前に食べていることが、本当はありがたいことだって、子どもたちに知ってもらいたい」と思いを語る。

 歌詞には「ありがとう いただきます 心から伝えさせて」とのフレーズのほか、八王子市のキャッチフレーズ「あなたのみちを、あるけるまち。」も盛り込み、八王子らしさを演出した。モリさんらは市役所で「全国に広がらなくてもいい。八王子の子どもたちに歌ってもらえる曲になれば」と話した。

市内の保育園、子ども食堂などにCD500枚配布予定

 食育ソングの制作は市が依頼し、フラチナリズムが快諾した。市はCD500枚をつくって市内の保育園や幼稚園、小中学校、子ども食堂などに配り、食育に活用してもらう。市内を舞台に、市民も出演するプロモーションビデオ(PV)も制作中という。

 フラチナリズムは2012年、JR八王子駅近くの飲食店で流しの活動を始め、15年にメジャーデビュー。16年2月、PR特使に就任し、今も市内各所で精力的にライブ活動を続けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年10月30日

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