医療的ケア児が「拒否」され、保育所に入れない…親からの訴え相次ぐ 第二東京弁護士会が相談事業の結果報告

子育て世代がつながる
 第二東京弁護士会が、11月6日に実施した無料電話相談「医療的ケア児就園就学などホットライン」の実施報告をまとめた。22件の相談が寄せられ、「保育所に入れない(就園拒否)」「学校で医療的ケアを受けられず保護者が付き添わなければならない(合理的配慮の拒否)」などの相談があったという。

「拒否」16件のうち10件が保育所

 就園就学の拒否が16件で、うち10件を保育所が占めた。合理的配慮の拒否は5件で、うち3件は特別支援学校だった。中には、就学が数年先にもかかわらず「不安だ」という相談もあったという。

 寄せられた相談に対しては「役所に相談して『難しいですね』と言われても、申し込みできないことはない。まずは申し込んでみて」などとアドバイスしたという。第二東京弁護士会の河辺(こうべ)優子弁護士は、「役所に相談した段階で『難しい』と言われ、諦めている人が少なくないことが分かった。申し込みをしないと『(就園就学を)希望していた』という事実が残らず、争うことができない。新年度の就園就学を希望する家庭は、ぜひ急いで申請してほしい。希望をはっきり明確に伝えて」と呼び掛ける。

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河辺優子弁護士

あきらめて相談しない保護者も?

 保育所への就園拒否の相談が目立つのは、保護者が職場への復帰を控えるなど、預け先が確保できないと困るため、必死に相談窓口を探した結果ではないか、とみている。一方、保護者が就労していない家庭の子も通う幼稚園や、地元の小学校に通いたいという家庭の場合、あきらめてしまい相談数が少なかったのではないか、と懸念する。「さまざまな立場の当事者団体もある。理解してくれる人がきっといるので、たくさんの人に相談してみてほしい」

 就園就学に関する相談は、東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会共通の無料電話相談「ゆとり~な(高齢者・障がい者総合支援センター)」でも受け付けている。電話03(3581)9110。受付時間は、祝日を除く月曜~金曜の午前10時~正午、午後1~4時。

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