医療的ケア児の就園・就学  無料で電話相談を受け付けます 11月6日、第二東京弁護士会がホットライン

(2020年11月4日付 東京新聞朝刊)
 たんの吸引など医療的ケアが必要という理由で、子どもの保育所や幼稚園への入園、地域の小学校への入学を断られた保護者らが無料で電話相談できる「医療的ケア児 就園・就学などホットライン」が11月6日午前10時~午後4時に行われる。主催する第二東京弁護士会の河辺(こうべ)優子弁護士は「入園入学をあきらめず、相談してほしい」と呼び掛ける。

正式決定前の交渉が大切、相談を

 第二東京弁護士会所属の弁護士が相談に応じる。河辺弁護士によると、これまでに行ったホットラインでは保育所や幼稚園への入園を拒否されたという相談が多かった。重い障害があっても地元の幼稚園で過ごしたことから地元小学校への通学を望み、川崎市などを相手に訴訟を起こした光菅(こうすげ)和希君(8つ)と両親の弁護団メンバーを務めた経験から「この関門を越えることは重要」と話す。

 子どもが保育所に入れないと、保護者が失業や経済的困窮に追い込まれることもある。役所や教育委員会が入園や入学の拒否を正式に決めた後に覆すのは難しく時間がかかるため、決定が出る前の交渉が重要。議員に相談したり首長に手紙で思いを伝えたりすることで解決する場合があるという。

 電話は専用のフリーダイヤル=(0120)085531=へ。また、毎週火、木、金曜は常設の無料電話相談「キッズひまわりホットライン~子どもの悩みごと相談~」=電話03(3581)1885=がある。

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