絵本専門士がデザインした塗り絵が人気 北区のギャラリーで配布「インスタでアップして!」

砂上麻子 (2020年5月23日付 東京新聞朝刊)
 東京都北区の絵本専門士の木村彩乃さん(32)が、自身がデザインした塗り絵を配布している。新型コロナウイルスの感染予防のための外出自粛が続く中、家での時間を楽しんでもらおうと始め、子どもだけでなく大人にも人気という。完成した塗り絵を写真投稿サイト「インスタグラム」にアップするよう呼びかけている。
写真

自作の塗り絵を手にする木村彩乃さん=北区で

きっかけは、フランスの知人からの依頼  

 元保育士で絵が得意な木村さんは4月初旬、感染者が急増してロックダウン(都市封鎖)が続くフランスの子どもに塗り絵を描いてほしいと、知人から頼まれた。

 日本でも外出自粛で子どもや親のストレスがたまっていると考え、同月10日から配布を開始。両親が経営する区内の「ぎゃらりー遊」(赤羽西1)に塗り絵を入れた箱を置き、誰でも手に取れるようにした。

難易度3種類、コンテストも開催予定

 1回約20枚用意し、今月18日まで28回配布。これまでに約334枚が持って行かれた。デザインは、幸運をもたらすとされる沖縄の精霊キジムナーをはじめ、動物や子どもなど約30種類。「こどもの日」や「母の日」「愛鳥週間」などイベントに合わせたデザインも提供した。

 難易度は3種類に分かれている。訪れた人から、「どれがいいかな~」「小2の娘にどれがいいですか?」と声をかけられることもあり、予想以上の反応があったという。

 「塗り絵を通し、集中する楽しさや、達成感を感じてほしい。家族だんらんになれば」と木村さん。完成した塗り絵を「#あーやーぬりえ集め」を付けてSNSのインスタグラムに投稿することを呼びかけている。今年夏には、ぎゃらりー遊で塗り絵コンテストも開催する予定という。

 問い合わせは、ドリミング=電話03(5993)1955=ヘ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年5月23日

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