陸上・飯塚翔太選手 練習が制限されても「どうすればうまくなるか」考える力がつく〈アスリートから君たちへ〉

森合正範 (2020年5月28日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 皆さん、こんにちは。緊急事態宣言が解かれても、なかなか外で思い切り遊べなかったり、練習が制限されたり、苦しい日々が続くと思います。でも、この期間に「どうすればうまくなるか」と考えることは無駄ではありません。考える力がついています。そこは自信を持ってください。
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飯塚翔太選手(本人ツイッターから)

足が速くなりたければ、筋トレよりバランスを磨こう

 もっと足が速くなりたい-。一度は考えたことがありませんか。年代によって違いますが、小学生は腕立て伏せや腹筋をするよりも、バランスを磨くことが大切です。

 小さいころは、走ると少し左右にフラフラしてしまいます。そうすると距離を損して、なかなかいいタイムが出ません。まずは片足で立つ練習をしてみましょう。慣れたら、友だちや家族に少し押してもらって、バランスを保つのも面白い。次は目を閉じてやってみましょう。遊び感覚で楽しくできますよ。

縄跳びはすごくいい もも上げや走りながらジャンプ

 次に周りを確認した上で、目を閉じてまっすぐ歩けるか。目を開けていると、目が調整してきちんと歩けるのですが、目を閉じると本当のバランス感覚がわかります。

 運動では縄跳びがすごくいいです。両足で跳んだり、もも上げをして一歩一歩入れ替えるジャンプをしたり、走りながら縄跳びをしたり。僕は今でもウオーミングアップとしてよく縄跳びをします。

気持ちが沈んでも一人で悩まず、友だちと触れ合って

 足が速い人はジャンプする時に膝や足首の関節がきちんと固まっていて、地面に着く接地時間が短いんです。逆に速く走れない人は足を着いた時、地面から力をもらうことができません。膝が曲がってクッションになったり、足で引っかくようになっていたり。縄跳びをうまく跳べると、それが矯正されていきます。

 この時期、気持ちが沈みますよね。一人で悩まないことが大切です。気を付けながら友だちと会ったり、お話をしたり、メールをしたり、触れ合う時間をつくることで元気が出ます。僕も今できることを精いっぱいやります。みんなで頑張りましょう。

飯塚翔太(いいづか・しょうた)

 陸上の短距離選手。ミズノ所属。静岡・藤枝明誠高から中大。2010年世界ジュニア選手権200メートル優勝。400メートルリレーで2016年リオデジャネイロ五輪銀メダル。200メートルで日本歴代3位の20秒11、100メートルの自己記録は10秒08。静岡県御前崎市出身。

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