性教育の「10の悩み」サッコ先生が答えます 親子のこんな場面が伝えるチャンス
子育て中の方や子どもとかかわる方たちに役立つ情報をお届けしている東京すくすくは今年9月、開設3周年を迎えることができました。3周年を記念して、気になるテーマを楽しく学べる「東京すくすくオンライン講座」を企画しました。今回は子育て中の方たちが悩むことも多い「性教育」を取り上げます。性教育の大切さをわかりやすく伝え、「サッコ先生」と親しまれている産婦人科医の高橋幸子さん=写真=をお迎えし、〈教えて!サッコ先生 性教育10の悩みに答えます〉と題してアドバイスをいただきました。すくすく編集チームからは、編集長の今川綾音と、以前にサッコ先生に取材をし、記事を書いた小林由比がご一緒しました。
読者の皆さんからの質問をぶつけました
読者の皆さんからいただいた質問や、私たち東京すくすく編集チームのメンバーから出た「こんなこと聞いてみたいなあ」というサッコ先生への質問を10用意しました。特に4、5、6は女の子のお父さん・お母さんに関心を持っていただける内容です。7、8は男の子を育てている方向けの内容です。興味があるものから、ぜひのぞいてみてください。
講座の様子は、動画でもご覧いただけます。上(記事冒頭)にあるのがダイジェスト版で、10の質問のうち、全世代で共有したい3つの質問を取り上げています。10個の質問紹介の下(この記事の終わりの方)にフルバージョンを置いています。各質問の記事ページからは、その部分の動画をピンポイントで見ることができます。(すくすく編集チームのメンバーの子どもたちも、興味津々でした。年齢にもよりますが、お子さんと一緒に見るのもおすすめです!)
1.「うちにはどうして赤ちゃんが来ないの?」と聞かれたら?
お友だちに弟や妹が生まれると、子どもが無邪気にこんな質問をしてくることがあります。親の側に準備ができていないと、ついつい言葉を濁してしまいがちですよね。保護者が戸惑う定番の質問「どうやって赤ちゃんができるの?」への、スッキリ明解な答え方も紹介します。こんなふうに子どもに話してみてもいいんだ!とハッとさせられるアドバイスです。→こちら
2.子どもとテレビを見ていたら性交シーンが…どうする?
家族でテレビを見ていたら、際どい場面になって親子ともドギマギ…。そんなときの伝え方のヒントです。「性」には「3つの性」があるというサッコ先生。この「3つの性」という考え方は、子どもと話す上でとても役立ちそうです。→こちら
3. 父と娘、母と息子、一緒にお風呂に入るのは何歳まで?
異性の親子同士は、いつまでなら一緒にお風呂に入ってOKでしょうか。保護者の間でも、よく話題に上ります。卒業どきの分かりやすい目安や声かけのコツをサッコ先生が教えてくれました。パパや男の子がすっぽんぽんでお風呂から出てくる家庭もあります。お年頃の女の子がいる場合には困ってしまいますが、いい手があるようです。→こちら
4. 「ママのお尻から血が…」小さい子に生理のことを聞かれたら?
生理中に子どもと一緒にお風呂に入り、「ママ、血が出てる!」と言われてドキッとしたこと、ありませんか? 血の色を見て心配する気持ちもきっとあるのでしょう。小さい子は「何で血が出てるの?」「ケガしたの?」と大騒ぎすることも。どんなふうに説明してあげるといいのかな、上手に話す自信がないんだけどな…という戸惑いに答えます。→こちら
5. 娘の生理、父親や兄弟に伝えるべき?
娘の生理のことを父親に話していいものか、と悩む母親は多いようです。中には、父親や兄弟に自分の生理のことを知られるのがイヤ、という女の子もいます。男性の家族に、娘の生理のことを伝えた方がいいのか、どう伝えたらいいのか。2つの視点から考えます。「家族にとってもチャンス」と話すサッコ先生。たしかに…!→こちら
6. 体の変化が早い女の子 どんなケアが必要?
初めての生理が周りの子より早く来たり、胸が膨らみ始めるのが早かったり…。「早すぎるのでは」と心配になることもあるでしょう。気持ちのケアも大切ですが、中には病院を受診した方がいいケースがあります。→こちら
7.包茎が心配です。むく?むかない?
「早めにむいてあげるのがいい」「そんなことはしなくていい」。本当のところはどうなの? 男性からも女性からも、質問が集中しました。すくすくチームでも、この話題は大盛り上がりです。「なぜ、ペニスの皮をむけるようにしてあげる必要があるか」。サッコ先生はそこから丁寧に説明してくれました。なんだかとっても痛そうな場所。洗い方の加減が分からない…という人も、ぜひ!→こちら
8.子どものマスターベーション、気をつけることは?
親であっても、いえ、親だからこそ、なかなか踏み込みにくいゾーンです。お互いに気まずい思いをしないために、簡単にできることがあります。そして、将来、子どもを持ちたいと思ったときのことを考えると、サッコ先生は、男の子たちに知識として知っておいてほしいことがあるそうです。→こちら
9.子どもを性被害から守るため、必要なことは?
幼い子どもたちが性被害に遭わないようにするために、大人が想定しておかなければいけないことがあります。子どもたちへの伝え方、伝える場所、SOSを受けたときの対処の仕方。子どもと関わる全ての人が自分ごととして考えておきたい内容です。→こちら
10.性教育の「世界のスタンダード」は?
日本の性教育で、子どもたちは、いつ、何をどこまで教わっていて、足りないことは何なのか。学校は教えない内容も含め子どもたちが学ぶために、参考になるサイトや動画も紹介します。もちろん保護者にとっても!→こちら
◇オンライン講座のフルバージョン動画はこちらです↓
高橋幸子(たかはし・さちこ)さん
「趣味・性教育、特技・性教育、仕事・性教育」の産婦人科医。愛称は「サッコ先生」。埼玉医科大で医師として思春期外来などで診察に当たるかたわら、全国各地の学校などで年間120回以上性教育の講座を行う。家庭でできる性教育も支援しようと、サイトの監修や本の出版もし、多角的に活動する。著書に『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』(リトルモア)。
親子いっしょにかんがえる 性教育のはなし
サッコ先生も話していたように、今は性教育関連の本や絵本、漫画がたくさんあります。「そろそろ性教育のこと、知っておきたいな」と思ったときに手に取ってほしい本をご紹介します。〈こちらは記事広告です〉
なるほど!
グッときた
もやもや...
もっと
知りたい
こういう事を身近に感じられる様になりたいですね。
見て見ぬふりをしないで、真剣に学びたいです。
だけど、他人の生活において性的な話題で迷惑をかけてしまうのは気を付けながら、性教育を勉強してゆきたいと考えます。
下の人、間違った行為とか正しい行為とか、とうやってジャッジするんだろ?
妊娠中に旦那が蒸発して渋々中絶する奥さんとかもいるのにね。
けじめって表現も嫌い。結婚って渋々するものなの?好きあった人同士がくっつくんじゃなくて?
子供が出来たら結婚しなければならないっておかしくない?男がぐうたら過ぎるんなら女手ひとつで育てたほうがいいかもしれないのに。
家庭の崩壊って、この人の言うけじめとか社会の圧力で結婚させて来た反動でしょ、特に結婚したくないのに周りが圧力かけて渋々やったんなら耐えかねての離婚は増えて当然。
社会福祉のほうが複数人の子供を少数でみるから安上がりだし、そもそもコストが安いから家庭を作ることを推奨するの?どんな全体主義だよ
人は子供を作って育てる機械じゃないです。
とても分かりやすかった。
わかりやすい!
昨今、性教育の必要性がさけばれる背景の1つ、性被害から自分を守るためにも、加害者にならないためにも、正しい知識を身につけてほしいと思います。
性は命を繋ぐ為に与えられた神秘とおもいます。命は大切にされなければ、なりません。間違った行為で、中絶に至り、人生を台無しにすることは悲しく不幸です。また、性病であるエイズや梅毒に感染することも悲惨です。
3月3日の雛祭りです。🎎2人が心も身体も健全に成長し、家庭を持って新しい命を育てていけるとき、結婚という雛祭りになるのです。雛祭りは、女の子のお祭りですが、私は男の子も一緒に参加させ、家庭でも結婚にいたるまでの性教育をする良い機会にできるのではないかなと思うのです。
男女がいなくても、細胞から人を作る事ができるそうですが、では誰がその人を育てるのでしょうか?
現在でも家庭が崩壊して、社会福祉で育つ子もいますが、なんと家庭で育つ子の10倍の費用がかかっています。社会的損失と言わざるえません。まして、その子が幸せなら良いですが。
結婚というけじめ、命を繋ぐために家庭を築く大切さを尊んで欲しいと思います。
わかりやすい。