〈えほん〉「空とぶ馬と七人のきょうだい モンゴルの北斗七星のおはなし」文・イチンノロブ・ガンバートル 絵・バーサンスレン・ボロルマー 訳・津田紀子

(2021年7月9日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 空に星がなく、夜が暗闇に覆われていた頃、モンゴルの草原では、王様が7人の美しい王女と暮らしていた。王女たちが姿を現すと暗い夜も明るくなった。だがある晩、鳥の王ハンガリドが王女たちを連れ去る。「草原で一番賢いおじいさんの7人の息子が王女を助けてくれる」とのお告げを受けた王様は、7人のきょうだいに王女を連れ戻すように命じる。

 きょうだいたちは、知恵のある年老いた馬と、それぞれの秀でた力で王女を救い出すのだが…。モンゴル人にとって神様のように大切な存在の「星」。夜空を見上げたくなる。1760円。廣済堂あかつき=電話03(3825)9188。

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