世界中のヘビに会える!群馬県太田市「ジャパン・スネークセンター」

原田晋也 (2018年8月15日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

ジャパン・スネークセンターの入り口=いずれも群馬県太田市で

80種超2000匹がにょろにょろお出迎え

 世界中のヘビを飼育、展示しているユニークな施設で、週末や長期休みには、珍しいヘビを目当てに遠方から訪れる愛好家や、一風変わった体験を求める家族連れでにぎわう。

 マムシ酒「陶陶酒」の製造業者が設立した、国内唯一のヘビ専門の研究機関「日本蛇族(へびぞく)学術研究所(蛇研)」が運営。80種類約300匹のヘビを飼育している。正確な数の把握が難しい野外飼育場のシマヘビやマムシなどを含めれば、2000匹近くなるという。

 園内の温室には世界一危険な毒ヘビといわれる「ブラックマンバ」や、有名な「キングコブラ」、世界最大の「オオアナコンダ」など、個人での飼育が難しい珍しいヘビが、ガラス越しに見られる。警察が保護したり、違法飼育で押収したりした個体も引き受けており、ヘビ以外にも近隣で捕獲されたワニガメなどもいる。

 園内の売店ではマムシ酒を販売しているほか、日曜祝日営業の食堂では、マムシのかば焼きや唐揚げなどヘビ料理も食べられる。

 日曜祝日には、中南米原産の大蛇「ボアコンストリクター」を首に巻き付けて記念撮影ができるイベントがある。ヘビの長さは約2メートル。料金は1000円で、センターが用意するインスタントカメラのほかスマホでも撮影してくれる。無毒だが、念のためヘビの口にはテープを貼る。

大蛇を首に巻き付け写真を撮る来園者

 さいたま市中央区からカップルで訪れ、写真撮影していた自営業の男性(31)は「意外とずっしりして筋肉質。触るとつるつるな部分もあればうろこが引っ掛かる部分もある。新鮮な体験だった」と笑った。

 やぶ塚温泉郷や、時代劇「木枯し紋次郎」の舞台を再現したテーマパーク「三日月村」にも近く、年間3万人が来園する。最近は若い女性が目立つという。主任研究員の堺淳さんは「ヘビに対する先入観がないからだろう」と分析する。

 年配の人ほど、ヘビに凶暴なイメージを持ち「頭が三角のヘビは毒蛇」といった間違った認識を持っている人も多いという。堺さんは「きれいな色の種類もいるし、よく見ればかわいい顔をしている。少し知るだけで、気持ち悪がっていた人も好きになる。ヘビを知ってほしい」と話した。

 蛇研は6月で設立50周年を迎えた。現在、毒ヘビの血清の研究開発に力を入れてきた歴史などを資料などで振り返る企画展「蛇研の50年」が行われている。

◇メモ

 北関東自動車道太田藪塚インターから車で約10分、東武桐生線藪塚駅から徒歩10分。金曜定休だが、8月は休まず営業する。入場料は中学生以上1000円、4歳~小学生500円。午前9時~午後5時開園。11~2月は午後4時半まで。問い合わせはジャパン・スネークセンター=電0277(78)5193=へ。

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