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児童養護施設の出身タレントが施設長 巣立った若者の居場所「クローバーハウス」 さいたま市に5日オープン

浅野有紀 (2019年7月4日付 東京新聞朝刊)
 児童養護施設で育った若者らが退所後も集える施設「クローバーハウス」が5日、さいたま市浦和区高砂2にオープンする。退所後の支援先の情報共有ができるほか、料理や金銭感覚を学ぶ講座なども予定。自身も施設で育ったタレントのブローハン聡さん(27)=東京都=が施設長を務め「頼る先がない若者が、安心できる居場所にしたい」と話している。
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クローバーハウスで支援者らと食卓を囲むブローハンさん(右から3人目)=さいたま市浦和区で

空き家を活用 職員2人が常駐  

 ハウスは、県の施設退所者アフターケア事業の一環で、退所者に運転免許の取得費用を助成する「一般社団法人青少年自助自立支援機構」(さいたま市)が受託。空き家となっていた一軒家を活用し、施設出身者や機構の職員ら2人体制で常駐する。

 「虐待などの理由で大人への不信感が募る中、生活に困っても人に頼るのは想像以上に難しい」

児童養護施設は原則18歳まで

 機構の職員でもあるブローハンさんは、母親がフィリピン人で日本人の父親に認知されず、再婚相手の日本人男性から虐待を受けた。「誰かに助けを求めても、義父に見つかればどうせまたやられる」と、4歳から小学5年生まで一人で暴力に耐え続けた。

 学校の教員がやけどの痕を見つけて虐待が発覚し、児童養護施設に保護された。施設は原則18歳までのため、高校卒業とともに退所。その後は苦しい生活が続いたが、誰にも相談できなかった。「この人になら話せるかも」と思える大人に出会えたのは、つい数年前のことだという。

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waccaプロジェクトで開いている料理教室。ユースと入所者の交流の場となっている=さいたま市大宮区で(蟻田晴彦さん提供)

「目的なくてもふらっと寄って」

 同じ境遇の若者たちと出合い、同じように退所後の生活に苦しんでいることを知った。「育った施設によって、退所後の支援情報に大きな差があるのを何とかしたい。誰かと出会えることで、過去の意味が変わるかもしれない。目的がなくてもふらっと立ち寄ってほしい」。誰もが必要な情報に触れられる環境を整えるため、今後は入所している子ども向けの情報誌を作ることも検討中という。

 クローバーハウスは金、土、日曜の正午~午後8時に開放。食材の提供や習い事の講師を募っている。問い合わせは、一般社団法人青少年自助自立支援機構=電048(815)4111=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年7月4日