立ち入り調査を拒否する虐待家庭、どう説得する? 千葉県警と児童相談所が合同訓練

山口登史 (2020年11月10日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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立ち入り調査に訪問し、父役(奥)を説得する児童相談所職員役や警察官役=君津市南子安で

 千葉県内の児童相談所職員と千葉県警の警察官が児童虐待事案への対応を確認する合同研修会が9日、君津市南子安の「新昭和ハウジングパーク」であった。モデルハウスの住宅を使った本番さながらの訓練もあり、約40人が参加した。

裁判所の許可に基づく「臨検・捜索」

 訓練は「立ち入り調査」と「臨検・捜索」の2パターンを想定。

 3歳の女児が標準より痩せ、健診を未受診の上、父母が市町村の面談を拒否している家庭へ立ち入り調査を実施し、あざが見つかるなど虐待の兆候が見られるのに立ち入り調査を拒否する家庭に対して、裁判所の許可に基づき強制力のある臨検・捜索を行った。

風呂場に隠されていた子を一時保護

 立ち入り調査の訓練では「都合が悪い」「何の権限があるのか」と強く抵抗する父母役に対し、児相職員や警察官は「お子さんの安全確認をしなければいけない」などと説明した上で室内へ。女児役は父母役から風呂場に隠れるよう指示されていたが、見つけ出して一時保護した。

 参加者たちは「貴重な機会になった」「法的根拠をしっかり押さえて対応する必要があると感じた」などと話していた。

 千葉県児童家庭課の尾関範子課長は「児童の安全を確保するため、日ごろから県警との連携を確認し、支援のあり方を考えていきたい」と話した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年11月10日

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