小児がんと闘う小1がJ1ベルマーレに入団 長期療養が必要な子どもの支援事業 選手と触れ合って元気になって

吉岡潤 (2020年11月13日付 東京新聞朝刊)

ユニホームを着て「うれしい」と話した橋本琉君(右)と水谷社長=平塚市で

 病気で長期療養が必要な子どもを支援する事業で、サッカーJ1湘南ベルマーレに神奈川県伊勢原市の小学1年、橋本琉(るい)君(6つ)が入団した。平塚市の「Shonan BMWスタジアム平塚」で開かれた発表会見で、橋本君は「選手やスタッフ、サポーターのみんなから元気をたくさんもらって、僕も元気をあげられるチームメートになりたい」と話した。来年12月までチームの一員として活動する。 

ユーイング肉腫で11カ月の入院

 NPO法人「Being ALIVE Japan」(東京都)が企画運営する同事業は、スポーツ選手らとの交流や活動参加を通じ、長期療養児の自立を支援し、社会参加を促進するのが目的。ベルマーレが理念に共感し、子どもを受け入れるのは2人目となる。

 橋本君は小児がんの「ユーイング肉腫」で昨年11月から約11カ月間、入院していた。サッカーが大好きで入院前にはベルマーレの試合を5回ほど観戦したことがあるという。

目標はボールリフティング10回

 会見では緊張しながら、61の背番号を選んだ理由を「名前の『るい』を覚えてもらいたいから」と説明。「スタジアムで選手に会えたり、試合が近くで見られたり、選手と一緒にボールが蹴れたり、最高です」と話し、「ボールリフティング10回」を目標に掲げた。

 昨年、入団して練習に参加するなどした先輩の高田琥太郎君(9つ)も姿を見せ、「これからいっぱい楽しいことが待っていると思う」と激励。ベルマーレの水谷尚人社長は「選手と触れ合って明るく元気になり、笑顔の回数が増えれば」と語った。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年11月13日

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