埼玉の児童虐待の認知、過去最多の1万272件 県警「外出自粛が影響か」

杉原雄介 (2021年2月26日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 県警は、2020年の児童虐待の認知対応件数(暫定値)が、前年より1296件多い1万272件だったと発表した。統計がある04年以降で最多となり、少年課は「新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、親も子どもも家で過ごす時間が増えたことが影響した可能性がある」と分析している。
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児童虐待防止に向け、県警と県が制作した啓発動画

児童相談所への通告も最多 8割が心理的虐待

 虐待を受けている可能性があるとして、県警が児童相談所に通告した18歳未満の児童も、1万177人(前年比426人増)で04年以降最多だった。通告した内容別では、無視や言葉による脅迫、子どもの目の前での夫婦げんかなど心理的虐待が約8割を占めた。暴行や戸外に閉め出すといった身体的虐待は約14%だった。

 児童虐待事件として摘発した件数は142件(同15件増)で、被害に遭った子どもは147人(同20人増)だった。事件の内容別では、傷害などの身体的虐待が114件で最多、性的虐待が19件で続いた。

近隣からの通報も最多「早期発見が増えている」

 児相に一時保護を要請した児童数は339人(同70人減)だった。近隣住民らからの110番は6200件で、04年以降で最多。少年課の担当者は「通報が増え、虐待が深刻になる前に早期発見できているケースが増えているのでは」と推測する。

 県警は「児童虐待の防止に向けて」と題した約2分間の動画を、ユーチューブの県警公式チャンネルで公開。子どもが親の言うことを聞かない時に頬をたたいたり、正座させたり、食事を与えなかったりする行為は、たとえ程度が軽くても体罰、虐待にあたることなどを説明している。

 また、「虐待かも」と思った時は、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」(いちはやく)へ電話するよう呼び掛けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年2月26日

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