子どもがコロナ感染したら「ゼーゼー、ペコペコ」に注意 重症化の兆候を小児科医が解説
子どもの大半は無症状か軽症だが
「中学生以下の子どもの大半は、感染しても無症状か軽症にとどまるが、まれに重い肺炎などになることもあるので注意が必要だ」。峯医師はそう訴える。
新規感染者に占める20歳未満の割合は全国的に上昇しており、厚生労働省によると7日時点で全体の約1割。東京都では6日までの1週間、10歳未満(8.8%)と10代(10.3%)で19.1%を占めた。
大人が家にウイルスを持ち込まない
峯医師は「ワクチンの普及で高齢者の感染が抑えられる一方、子どもの親世代の感染割合は高水準。デルタ株は感染力が強く、親から子にうつるケースが多い」と指摘する。
その上で、「大人が家にウイルスを持ち込まないことが大切。うがいや手洗い、マスク着用を徹底し、できるだけ早くワクチンを打ってほしい」とアドバイスする。
顔や唇の色、食欲 乳幼児は機嫌も
峯医師が中学生以下を看病する際のポイントに挙げるのが、呼吸や顔色、食欲、機嫌などの良しあしだ。中でも呼吸状態の観察は重要。肩で呼吸をしたり、ゼーゼーしていたりしないかに気をつけたい。
子どもは肺炎などで息苦しくなっても、腹式呼吸がうまくできないことが多い。そのため、息を吸った時に胸がペコペコと陥没したような呼吸になっていないか、観察するようにしたい。顔が白くなったり、唇が紫になるなどしていれば、血中酸素飽和度が低くなっている可能性がある。
食欲がなく半日で一度も尿が出ていなければ、脱水症状の恐れも。幼児や乳児なら、ぐずるなど機嫌が悪くなっていないか観察することも大事だという。
せきやたんの回数と量、嘔吐、下痢
また、せきやたんの回数や量が増えていないか、嘔吐(おうと)や1日3回以上の下痢が続いていないか、せきで夜眠れないようなことはないか。
これらの観察を続け悪化しているように思った場合、峯医師は「入院が必要なケースもある。かかりつけ医に連絡を」と求めている。
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