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お茶の水女子大がトランスジェンダー受け入れ

(2018年7月11日付 東京新聞朝刊)
写真はトランスジェンダーの学生受け入れについて記者会見する、お茶の水女子大の室伏きみ子学長=東京都文京区で

トランスジェンダーの学生受け入れについて記者会見する、お茶の水女子大の室伏きみ子学長=東京都文京区で

 お茶の水女子大(東京都文京区)は10日、戸籍上は男性でも自身の性別が女性と認識しているトランスジェンダーの人を、2020年度の新入生から受け入れると発表した。LGBTなど性的少数者の差別解消の取り組みや、多様な性を尊重する社会情勢を受けた判断。記者会見で室伏きみ子学長は、トランスジェンダーを含め、学びを求める「すべての女性」に門戸を開くことが「国立の女子大として必要」と説明した。

学ぶ権利「全ての女性に」 2020年度の新入生から

 トランスジェンダーは、出生時の性別と自分が認識する性が異なる人を指す。

 同大は「女子」としていた入試の出願資格を、「戸籍または性自認が女子」とする。出願前に申し出てもらい、性自認や入学後の学生生活での対応を確認する方針。受け入れに関する委員会や対応ガイドラインをつくり、具体的な確認方法や施設の整備を進める。

 同大は、当事者からの問い合わせなどをきっかけに、16年から海外の女子大での受け入れ事例などを基に検討していた。昨年9月に日本学術会議法学委員会が発表した、トランスジェンダーの人が女子大に進学できないのは「学ぶ権利の侵害」などとする提言もふまえた。

 共学の大学では、すでにトランスジェンダーの学生が学んでいる。筑波大や早稲田大、国際基督教大などでは、対応や支援のガイドラインをまとめ、相談窓口や誰でも使えるトイレを設けるなどしている。早大は出席簿から性別欄を削除し、筑波大は通称名の使用も可能にした。

 お茶の水女子大は「まだまだ女性が社会で男性と同等に暮らせる状況にはなっていない」などの理由で、共学化は考えていないとした。その上で、性の多様性から、性別を男女に区分するのは困難になりつつある認識も示し、トランスジェンダーの人の受け入れは「多様性を包摂する社会の対応として当然のこと」と話した。